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2016.05.23(Mon) DJ SHOTA クラブミュージック

KSHMRはやっぱり偉大だった!7つの曲と5つの間奏から1つの物語を描いた新しいアルバムが話題に

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KSHMR (カシミア) が2016年5月13日(金)に新しいEP『The Lion Across The Field』をリリースしました。
タイトルを日本語にすると「野原を渡り歩くライオン」といった感じでしょうか?

このEPが今までにはないような斬新な試みで、かつ内容もとてもすばらしいのでご紹介したいと思います。

KSHMR

KSHMRはぼくらに一つの”冒険”を提示する

kshmr_lion

出典:facebook

KSHMRのイメージって?

kshmr1

KSHMR (カシミア) といえば、みなさんはどういったイメージを持っていますか?
インド系アメリカ人の彼は、自分の生まれ育ったルーツをそのまま音楽に表現しているプロデューサーです。

EDMブームの波に乗ってデビューしたため、EDMアーティストと思われがちですが、実は彼はどんなジャンルでもいけちゃうトラックメーカーなのです。
最初彼は名義のみを公開していて、「あのKSHMRっていうアーティスト、謎に包まれてるけどなんかいいよね」って音楽ファンは思っていました。
ところが2015年9月、初めてその正体を明かすことになり、DJとしてデビューしました。

これがその時のファンが撮った映像です。

なんかKSHMRのステージって、ただDJをするだけではなく、ナレーションもあってコンセプトに沿って進んで行くストーリーのような。まるで映画を見ているみたい!?

electrox 2016で待望の初来日を果たす

日本のイベントプロモーターが頑張って、2016年のEDMフェス「electrox」に出演することが決定しました。
日本のEDMファンはもうKSHMRがどんなショーを見せるのか、楽しみで仕方ありませんでした。

これもその時のファンが撮った映像です。

やはり期待通り、KSHMRのショーはアニメーションとナレーションとともにストーリー展開されていくおもしろいステージでした (ナレーションは日本語を用意していた)。

どうやらKSHMRとは、いろいろな音楽を作れるスキルの高いトラックメーカーであり、ステージでは今までになかった映像やナレーションを駆使してストーリーを描くエンターテイナーなんだな、ということがわかったのです。

ここまで読んだ上で、新しいEPをまとめて聴いてみましょう

マイケル・ジャクソンは生前、「Good Art Never Dies (=すばらしい芸術作品は絶対に死ぬことはない)」という言葉を残しました。
本当にその通りで、ぼくはこのEPを聴いて鳥肌が立ちました。
もはや音楽という領域だけにとどまらない、すばらしい芸術作品だなと。

7つの曲と5つの間奏

beatportのトラックリストをごらんください。

KSHMR The Lion

12曲収録されているのですが、実際に曲と呼べるのは7つしかありません。
じゃあ残りの5つは何かっていうと、”Interlude”と書かれた「間奏」なのです。

KSHMRはFacebook上で、

「Seven songs, one adventure」

という言葉を残しています。7つの曲で1つの冒険を描いているわけです。
(※上の30分に渡るYouTube動画では、EPの内容をまとめて聴くことができます。)

30秒から1分ほどの間奏があることによって、さらに曲の世界観を広げ、引き立たせている感がすごいですね!

1曲ずつ聴いてみましょう

1.) The Boy (間奏1)

男の子が主人公のようです。そしてすばやく飛ぶ鳥も重要なキャラクターとなる予感。
もうこの動画でKSHMRの世界観が垣間見れますね!

2.) Jungle Whistle

ジャングルの中で響き渡る笛の音。この曲にヴォーカルは入っていません。
BPM (曲の速さ) は111で、ジャンルでいうとMoombahtonですね。
おもしろいなと思ったのは、間奏『The Boy』と楽曲のキーがそのまま一緒 (Dマイナー) なんです。
そのままのテンションで曲を聴け!ということでしょうか?

そしてなんと!!!
最後の方に「旅行したい、世界を見たい、すべてを見たい、みんなに会いたい。一緒に行きませんか?」という日本語のナレーションが入っています!!!

3.) Sleepwalk

今度はキーが少し変わってEマイナーに、そしてBPMは126に上がるというアッパーな展開。

そして前の曲に引き続き、また日本語のナレーション!!!
「私は旅行をしたいです、世界を探検したいです、、、私と一緒に行きませんか?」

4.) A Father’s Warning (間奏2)

間奏があると物語は進むんですね!
今度は男の子のお父さんが出てきました。そしてタイトルにもなっているライオンも姿を現しましたね。

5.) Wildcard

楽曲のキーは『Sleepwalk』と同じEマイナーで、BPM128。やっとEDMらしいEDMが出てきましたね!
4月に先行リリースされた『Wildcard』はEDMをチェックしている方ならご存じでしょう。

ワイルドカードって、トランプでいうジョーカーって意味ですよね!

6.) A Thing To Forget (間奏3)

いきなりこわい男の人の声…スターウォーズ7のカイロ・レンがマスクをつけている時の声に似てませんか?
野原を歩いていると話しているので、おそらくはライオンの声なのでしょう。
彼は以前あの鳥を見たところに戻ってみるんですね。明るくなってきたので、希望が見えてきたのでしょうか!?

7.) Dadima

楽曲のキーはFシャープマイナーで、BPMは102。
雰囲気的にはMajor LazerとDJ Snakeの『Lean On』みたいな感じ (この曲一番好きです笑)。

Dadimaはヒンディー語 (インド人がしゃべる言語) なのですが、日本語に直すと「祖母」になります。
もしかしたら、KSHMR本人のおばあちゃんをイメージした歌なのかも?

8.) Touch

楽曲のキーはFシャープマイナーを引きずっていて、BPMは97。
オリジナルミックスと書かれていますが、おそらくこれってVIP Remix (KSHMR本人が別バージョンとして公開しているもの) なはずです。

実はこの曲のみ、Soundcloudでワンクリックで無料で落とすことができます!のでぜひ!
(ぼくはどうしても欲しくてbeatportのレシートをKSHMRにわざわざ送って音源をゲットしたのに、あとで見たらいきなりフリーダウンロードで公開されていましたw)

9.) The Son’s Dissent (間奏4)

さっき明るくなったと思いきや、また暗い感じからスタートした間奏。
息子は父親の反対を押し切って走り出したのでしょう。
顔がこわくて、髪も逆立っていて、まるでライオンみたい。。

物語でいう”転”の段階にきた感じがしませんか?

10.) Dhoom

楽曲のキーはEマイナー、BPMは128。
やはり”転”っぽいですね!!いきなり激しいEDMがきたので、ついびっくりしてしまいました笑

Dhoomは爆音という意味で、有名なインド映画に「Dhoom」というものがあるそうです。

11.) The Lion (間奏5)

ついにラストを締めくくる間奏、物語です!
これは鳥肌が立ちました。リアルに今鳥肌が立っております。笑

彼は大草原を駆け回り、探すのです。
そして彼が池の中を見てみると、そこに映っているのはライオンの姿。
そう、水辺に映ったライオンは彼の姿そのものだったのです。

というストーリーでした。人間をライオンに例えるという結末でしたね。

12.) Hymn of Reflection

楽曲のキーはFマイナーで、BPMは100。
タイトルを日本語にすると、「反射の賛美歌」。
これは水辺に映った=反射した彼の姿を意味しているようですね!

最後にふさわしい、エンディングのような楽曲に聴こえます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

KSHMRおそるべし…なんという世界観でしょう。
今までにない試みをやり遂げ、EPという形で世間に提示しました。

もはや芸術作品に他なりません。
このEPはiTunesで買うと1500円ですが、本当にすばらしいのでぜひ皆さんにもゲットしてほしいと思います!
映画1回みるのと同じ値段かと思って、ぼくは速攻購入しました。笑

最後にiTunesリンクを貼っておきますね!

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DJ SHOTA
“DJとお客さんの架け橋になる” そんな思いを込めてスタートしたDJ HACKsがいつの間にか月間60万PVを達成。Googleでの「EDM」検索順位1位と絶大な支持を集めるようになっていった。 そしてDJ HACKsの成長と共にDJ SHOTAは2015年夏、DJ歴2年という異例のスピードで世界でも最大規模の野外フェス「electric Zoo Beach Tokyo」へ出演を果たす。 さらに2015年リリースしたEDM BEST MIXはiTunesチャート2位を記録するなど勢いを見せた。 2016年1月にはメイドインジャパンの国内最大EDMフェスティバル「electrox」にて若手ながら単独でオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めた。 DJ HACKsでのあらゆる音楽を追求する姿勢はプレイスタイルにもダイレクトに反映され、まさに架け橋の如く様々なジャンルの”GOOD MUSIC”を繋いでいく。そのオープンフォーマットなスタイルを武器に多様なお客さんを踊らせ続け現場での支持率も急上昇中である。 DJとして音楽をプレイし、ライターとして音楽の良さを伝える、まさに次世代型ともいえるクロスオーバーはすべてにおいて新しく、未知なる可能性を秘めたDJ SHOTAの活躍に今後目が離せない。
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