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2014.08.14(Thu) DJ SHOTA DJコラム

EDMブームもいつか終わる! 世界の第一線で活躍する現役DJから学ぶ、ブームに左右されない”よいDJ”とは

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今回は、世界の第一線で活躍する現役DJであるJazzy Jeff (ジャジー・ジェフ) から学ぶ、
「Good DJ」つまり、“よいDJ”の定義について、DJ CITY JAPANさんの動画を扱いながら考えていきたいと思います。

DJをやっている方は特に必見の動画です。
クラブミュージックが好きな方、DJが好きな方も同じ目を持っていてほしいので、是非皆さんご覧ください!

【日本語字幕】DJ Jazzy Jeff が語るEDMブーム、DJの定義、DJとしての姿勢

この動画はDJ CITY JAPANさんによって制作された世界のプロDJのインタビュー動画です。

世界の第一線で活躍するDJの音楽に対する考え方、そして今のDJ文化をどう捉えているのかなど、タメになる示唆が多く、本質をつかんでいるため、後世に受け継がれる貴重な動画のひとつであると思います。
4分30秒の短い動画なので、さくっと見ることができます。

それではご覧ください。

ここからは、Jazzy Jeffのインタビューから考えられる3つの論点について、自分の意見も含めてさらにくわしくまとめていきます。

よいDJとは?

いいDJの定義というものは、音楽の幅を狭めずに新たな音楽を取り入れることができるDJだと思うよ。(引用)」

よいDJの定義について語っています。
昨今の巨大なEDMブームの到来で、そのブームに影響を受けているDJに対しての警告のようですね。
新たな音楽として自分のDJスタイルの中にEDMを取り入れることに関しては彼は推奨していますが、
だからといってHIPHOPはもうかけないなど音楽の幅を狭めることは絶対によくないと言っています。

よい音楽は何10年もかけ続けることができるし、その価値が十分にあるということです。
そういう意味では、ちょっと昔の音楽は飽きたしダサいからかけない、という考えは彼からしたらナンセンスなんですね。

日本でもそういう考えの方多いと思います。基本的にDJはエゴが強い人種だと個人的には感じています。
それがいいところでもあり、悪いところでもあるんですよね。
そのエゴを個性と捉えることもできるし、いらないエゴによってよい音楽を届けることが阻害されることもあります。

ただやはり一貫して言えるのは、DJたるものオープンマインドでいるべきです。
よいものをよいと認める勇気と言いますか。これは大事ですよね。
このことから、DJのエゴによってお客さんに届ける音楽の幅を狭めることはあってはならないということが教訓として挙げられます。

EDMブームの終わりはくるのか!?

何事も一緒で、上がれば落ちて来る。音楽業界も同じなんだ。(引用)」

時代は刻一刻と変化し、新たなブームの火付け役が現れ、ブームがまるっきり変わってしまう。それが世の中です。

そういった意味では、EDMブームの影響でEDMしかプレイしないDJもブームに左右されるDJであると言えます。
HIPHOPブームが以前あったときには、「HIPHOP以外はやらない」、「早い曲なんかかけたくない」など、自分の好きなジャンルにプライドをもち、自分のアイデンティティをそこに見い出すDJが多かったみたいです。

そのジャンル以外は受け付けない、まさにそこに心中しているかのような人ですね。
しかし時代が求めるものはもっと複雑なところにあり、変化に適応することこそが唯一の生きる道です。

トランス全盛期に活躍したアーティストも、トランスにこだわらず、それに近いEDMも作るようになったり、
Lil JonFlo RidaなどのHIPHOP出身のラッパーが早いPOPSやEDMの曲を歌うようになったりなど、過去を見てみると、変化する時代への適応がクラブミュージックのシーンでも多く見られました。

EDMの時代はそろそろ終わりがくる、早ければ来年終わるのではないか、と言われているのを聞いたことある方、少なくないはずです。
DJの間でも盛んに言われていて、次は何がくるのかと話題になることがたまにあります。

世界的に間違いなく現在のトレンドはEDMで、市場規模も前代未聞の大きさになっています。
一部のEDMトップアーティストは1つのフェスに出演するだけで莫大なお金を稼ぎ、豪邸に住む時代です。
おそらく今はEDM全盛期、まさにピークなのだと思います。

日本の音楽シーンは遅れていると言われているため、EDMが浸透するのも時間がかかりました。
やっと浸透してきて、クラブで流れるようになり、ネットでは多くの人が検索するようになりました。
そういう意味で、日本ではまだまだブームは終わらない気もします。

しかし、個人的にも最近の世界のEDMは似ているような曲が多くなってきたことも同時に感じています。
そして新しいジャンルが近年急激に増え始めています。
最近で言うとDeep HouseNu Discoの台頭など、新しい音楽が世界ではどんどんでてきています。

Jazzy Jeffの言葉通り、”盛者必衰“であり、”何かが台頭すれば何かが衰退する”のは世の常です。

まとめ: よいDJとは?の問いを再び考える

「DJでもProducerでも学ぶ姿勢の生徒でいるべきだ。(引用)」

だれしもDJキャリアの中で自分のルーツがあります。
たとえば、HIPHOPブームのときにDJを始めた人は、HIPHOPが好きで憧れて始めた自分のルーツがあるだろうし、現在のEDMブーム真っただ中にDJを始めた人は、その入りが身近なEDMであることが多いと思います。

ブームが終わったからといって、もちろんその音楽が絶滅するわけではないし熱狂的なファンもいなくなることはないですが、時代の変化への適応を求められ、それを乗り越えられるかどうかが、”よいDJ“の必要なエッセンスであることは間違いありません。

“Eclectique(エクレクティク)”という言葉をご存知でしょうか。

個人的に最近気になっているキーワードで、DJスタイルのことを指す言葉です。
どのような意味かというと、クロスオーバーをテーマにしたもので、ジャンルの垣根や曲の新旧の垣根にも捉われず、
よい音楽を自分の作り出すきれいな流れの中でうまくかけていくスタイルです。(間違っていたら指摘してください。)

日本ではDirty Dimensionというイベントをしかける、DJ HOKUTOさん、DJ SHINTAROさん、DJ BABY-Tさん、MC JIROtokyoさんを中心に、海外のこのような先進的なスタイルを日本に持ち込んで、流行らせようとする動きが今あります。

元々みなさんHIPHOPのDJですが、そのプレイスタイルは幅広く、どのジャンルをやってもとびっきりうまいんです。
HOKUTOさんとBABY-Tさんは毎週火曜日にご一緒していますが、常に新しい音楽を取り入れて絶妙なタイミングでかけるイメージがありますね。

このEclectique(エクレクティク)という言葉こそがまさにJazzy Jeffの言うところの本質を指していると思うんです。
まとめの冒頭に載せた引用の通り、常に学ぶ姿勢でいることが大事なんですね。

自分はベテランだから、とか、自分はわかってるから、とか、そのように考えるDJはよくないDJだと言っています。
どんなDJも新しいことを学ぶ、そして受け入れる柔軟な姿勢でいることが今後のクラブシーンをよくすることにつながる気がします。

普段なかなかこのように考えていても表現して伝える機会がなかったので、気合い入って長々と書いてしまいましたが
みなさんいかがでしたでしょうか。
DJの方は今一度考える機会をもってみるといいでしょう。自分もハッとさせられました。
正しい目・耳をもつこと、そして新しいものを取り入れていくオープンマインドの精神を忘れないことなど、
DJじゃない方にも共通して言えるよい考え方だと思います。

常に忘れないようにしたいですね!

この記事はDJ CITYさんの動画を参考に書かせて頂きました。

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DJ SHOTA
“DJとお客さんの架け橋になる” そんな思いを込めてスタートしたDJ HACKsがいつの間にか月間60万PVを達成。Googleでの「EDM」検索順位1位と絶大な支持を集めるようになっていった。 そしてDJ HACKsの成長と共にDJ SHOTAは2015年夏、DJ歴2年という異例のスピードで世界でも最大規模の野外フェス「electric Zoo Beach Tokyo」へ出演を果たす。 さらに2015年リリースしたEDM BEST MIXはiTunesチャート2位を記録するなど勢いを見せた。 2016年1月にはメイドインジャパンの国内最大EDMフェスティバル「electrox」にて若手ながら単独でオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めた。 DJ HACKsでのあらゆる音楽を追求する姿勢はプレイスタイルにもダイレクトに反映され、まさに架け橋の如く様々なジャンルの”GOOD MUSIC”を繋いでいく。そのオープンフォーマットなスタイルを武器に多様なお客さんを踊らせ続け現場での支持率も急上昇中である。 DJとして音楽をプレイし、ライターとして音楽の良さを伝える、まさに次世代型ともいえるクロスオーバーはすべてにおいて新しく、未知なる可能性を秘めたDJ SHOTAの活躍に今後目が離せない。
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