TOP > イベント情報 > EDMフェス > 世界のウルトラが示す、漆黒のロゴと”RESISTANCE”が意味するものとは?

2015.01.28(Wed) DJ SHOTA EDMフェス

世界のウルトラが示す、漆黒のロゴと”RESISTANCE”が意味するものとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Ultra Music Festival 2015が、出演アーティスト第2弾発表を前にして、異例の発表を行いました。

ultraresistance

出典:facebook

Ultra Music Festival 2015

ウルトラってどんなフェスか?

ultrajafter3

出典:DJ HACKs

Ultra Music Festival (ウルトラ・ミュージック・フェスティバル) は、世界最大級の野外EDMフェスのひとつです。
世界中から何十万人と音楽ファンが集まり、EDMを野外で聴いて盛り上がる、そんな音楽フェスです。

2015年は3月27日(金)、28日(土)、29日(日)にアメリカ・マイアミにて開催されます。
この世界的EDMフェスは、2014年にULTRA JAPANとして初上陸したことでみなさんよくご存知かと思います。

ウルトラは今では世界各地で開催されていますが、本家にあたるのは3月のマイアミで、それは1999年から今にいたるまで長く続いているんです。

miami1

出典:KAYAK

音楽ウィークの最後の3日間で開催

ウルトラが開催される3月後半のマイアミといえば、ウィンター・ミュージック・カンファレンス (通称: WMC) という音楽ウィークの真っ最中。
約10日間にわたって、ビーチからダウンタウンまで街全体が音楽一色につつまれます。

マイアミ・ビーチの特設会場、クラブ、バー、カフェでは日夜音楽がかかり、世界中の国々からアーティストやプロデューサー、音楽・ファッションラバーが集まり、連日連夜お祭り騒ぎをするそうです。
昼はホテルのプールでビーチパーティー、1度着替えて夜はクラブに繰り出し、朝ホテルに帰って寝て起きたらまた昼からパーティーと、なんてクレイジーなパーティースタイルなんでしょう。

そんなたのしい夢のような音楽ウィークのトリを飾るのがウルトラ、といった位置づけです。
WMC期間の最後の3日間(金・土・日)にわたって開催されます。

マイアミのウルトラは、EDMアーティストにとっても神聖な舞台で、誰もが出演することを夢見るほど。
毎年ラインナップが世界のトップアーティストで固められ、お客さんの数も2014年には40万人近い動員数を誇りました。
日本のULTRA JAPANとはとてもじゃないけど、規模が比にならないですね。

そんな本家のウルトラ、2015年もその勢いは止まりません。

“RESISTANCE”が意味するものとは?

出演者第1弾発表の次に、第2弾発表がされると思いきや、ここでウルトラは異例のアナウンスメントを行いました。

RESISTANCE“と称し、「今年はアンダーグラウンドのEDMに注目してください!」といった内容の発表をしたのです。

Resistanceは日本語で言うと、「抵抗」や「反抗」という意味で、何かの流れに逆らうことを言います。

では一体ウルトラが示したこの”RESISTANCE”がどういう意味なのか?そのあとに説明が続いています。

RESISTANCE
“It’s the urge to go against the grain, to step out of the box, to move away from the norm and challenge yourself to experience something new– to break down boundaries and barriers and abandon your comfort zone– to be able to open your eyes and ears to an undiscovered realm of electronic music.”

「流れに逆らい、外に飛び出し、そして当たり前から離れてみて、あなたに何か新しいものを体感してほしい。境界や壁なんか壊して、あなたが心地いいと感じていることを手放してみてほしい。あなたがまだ知らないエレクトロニック・ミュージックの本質のところを、目で見て、耳で聞いてもらうために。」

かなり飛躍した意訳になってしまいましたが、言わんとしていることはおわかりいただけたかと思います。

海外サイトのYourEDMはこのように表現しています。

Ultra Music Festival Goes Against The Mainstream, Pushes Underground Lineup

引用:YourEDM

「ウルトラは、現在の流行に逆らって、アンダーグラウンドなラインナップを推す」

ウルトラの忠告: “今好きな音楽で満足しちゃってませんか?”

現在のEDMシーンにおいて、大衆にヒットしている曲は、いわゆるメインストリームと言われます。
フェスのメインステージでかかるような、キャッチーで盛り上がる曲のことです。
ハンズアップしてジャンプしちゃうような、EDMと聞いてみなさんが想像するEDMのことです。

日本人のEDMファンにも多いと思いますが、フェスでかかるような曲がEDMのすべてだと思っている人はたくさんいます。
それが当たり前になってしまっている人たちに対して、今回ウルトラが提案したいのが、この”RESISTANCE”というコンセプト。

「枠にとらわれるな!」ということですね。
ヒットしている曲の方が聴く頻度としては圧倒的に多いはずです。
そして、それが自分の好きな音楽なんだと思って何度も聴くようになる。

盛り上がる曲だけを聴いていればまあ間違いないよねといった感覚で、新しいものにチャレンジする気持ちを忘れてしまいます。

ですが、エレクトロニック・ミュージックは本来、そんなに浅いものではありません。
簡単に全貌がわかるような小さい世界ではないのです。

メインストリームじゃないから聞かない、つまらないなどといった考え方(=境界・壁)は改めましょう。
いろいろな音楽に体感し、本当に自分が心から愛せる音楽に出会えるチャンスを広げましょう。

というのがウルトラの伝えたいことなのではないでしょうか。

“メインストリーム”のEDMがあふれかえっている時代

現に、最近のEDMシーンでは、メインストリームのEDMが飽和状態になりつつあります。
EDMというムーヴメントが盛り上がる中で、なるべくしてなった当たり前の現象です。
正直、似ているようなEDMが多すぎて、どれがどれだかわからないという人も少なくないと思います。
そして、EDMに飽きてくる人もいるはずです。

そういうバックグラウンドがある中でウルトラのメッセージを解釈するならば、
EDMのすべてを知った気になっている人に対する忠告でもあり、新たな世界へ導く示唆でもあるような気がしますね。

この発表は、音楽の世界の深いところへみなさんをいざなおうとしているように思えます。
さすが世界のウルトラですね。考えさせるような深い示唆を全世界に向けて発信しています。

新たなものを探求することこそ、音楽ライフがさらにたのしくなるきっかけなのかもしれませんね。

2015年のウルトラは、アンダーグラウンド推し

miami2

出典:facebook

RESISTANCEのラインナップを見る限り、相当EDMにくわしい人でない限り、ほぼ知らない人ばっかりだと思います。
ではこの人たちは一体、どのようなエレクトロニック・ミュージックをプレイするのか?

その答えは、2014年のトレンドとなったDeep Houseというジャンルを始め、アンダーグラウンドなエレクトロニック・ミュージックです。
EDMはムーヴメントの総称で語弊が生まれかねないので、ここではエレクトロニック・ミュージックというカテゴリの名前で呼ぶことにします。
Deep Houseの他にも、TechnoやTecho House、Future Houseなどなど。

メインストリームがオーバーグラウンドだとしたら、これらのアーティストはアンダーグラウンドな音楽をプレイします。
日本では”アングラ”などと言われますよね。サブジャンルとしてメインストリームの横で生きてきたジャンルのことです。

しかし、メインストリームが飽和状態にかかった今こそ!
アンダーグラウンドが注目されるべきときが来たんです。

音楽の歴史をたどると、今日にいたるまでに絶えずこのような天変地異を繰り返してきました。
例を挙げれば、トランスブームが盛り上がりを見せたとき、トランスがメインストリームになっていました。
しかし、今ではひとつのジャンルとして確立され、落ち着いています。
EDMもそのうちこの歴史をたどることになるでしょう。
この議論に関してはいろいろ言いたい方多いかと思うので、ここらへんでやめておきます。

ウルトラが推す、アンダーグラウンドな音楽とは?

話がだいぶ脱線してしまいました。
では、今言っているアンダーグラウンドなEDMってどんなの?
っていう方のために、1曲ためしに聴いてみましょう。
このラインナップの中に名前が挙げられているUMEKという有名アーティストの新曲です。

★Cheezin / UMEK feat. Waka Flocka★

どうでしょうか?
まったくよさがわからん!って人、正直いると思います。笑
こういうハウス・ミュージックに慣れていない方はそうなるも仕方ありません。

ハンズアップしたりジャンプしたりするような曲じゃありません。
どちらかというと、ジャンプして縦揺れするというよりは、体を揺らすように横揺れする方。

曲の速さはいつも聴いているEDMとだいたい同じだけど、少し勢いが足りない?どうやって音に乗ればいいか、、、
って思う人がいても全然おかしくないです。

ただここで重要なのは、こういう音楽を今世界のウルトラはフォーカスして世界の音楽ファンに提案しているのも事実

音楽は、自分のいろいろな感覚をフル動員して”体感”するもの

音楽は、どういう環境でどうやってその音楽を体験するか、が重要になってきます。
それによって、その音楽に対するイメージもがらっと変わってくるでしょう。

野外・夜・大音量・何万人もいる観衆の中で聴くのか、
はたまた、家でパソコンを開いてイヤホンで聴くのか。

音楽は何も耳だけで体感するものではない、ということを世界の音楽フェスは教えてくれます。
音楽はあくまで”体験”するもので、人間のいろいろな感覚をフルに使ってたのしむもの。

大観衆の中での迫力あるサウンド、そしてDJのダイナミックなパフォーマンス、そこからいろいろなものを感じるでしょう。
興奮がおさまりきらず自然と叫びたくなる人、無心で踊りたくなる人、中には感動で泣く人もいるでしょう。

フェスに足を運んだり、クラブに足を運んだりするのがいいというのはそういう理由からです。
まだ見えていないものに出会えるチャンスが、そこにはあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ウルトラのメッセージを改めて解釈します。
みなさんがあまり進んで聴かないような音楽を、フェスという場で体感し、新たに好きな音楽に出会えるチャンスを演出したい
という意思が見え隠れする発表だったのではないかと私は思うんです。

ultraresistance

出典:facebook

漆黒でダークなロゴ、なにか意味深ですよね。
ウルトラのといえば青い色で明るいイメージというのが当たり前になっていますが、
そのイメージに逆らってみようというコンセプト「RESISTANCE」の表れなのではないで

私自身、手前お味噌ですが語りたがり屋なもので、話が脱線することが多くなってしまいました。
しかし、ニュースをただ読むだけでなく、こういうバックグラウンドがある中で読む方が読者の皆さまにとっておもしろいかなと勝手に気を利かせたつもりで、つらつら長々と書きました。
もちろん、解釈は人それぞれありますし、私の解釈に異論も出てくるかと思います。
あくまで一個人の解釈ですので、ご了承ください。

世界の音楽ファンを、音楽の本質を探求する旅へといざなおうとするウルトラ、すばらしい取り組みですね!
ある方向へと導いてくれるこのようなリーダー的存在が、このシーンには必要不可欠です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

icatch

thumbnail

この記事が気に入ったら
いいね!しよう


DJHACKsの最新情報をチェック!

Twitter、Facebookで最新情報発信中!


Mixcloudで最新MIX配信中!
WRITER
DJ SHOTA
“DJとお客さんの架け橋になる” そんな思いを込めてスタートしたDJ HACKsがいつの間にか月間60万PVを達成。Googleでの「EDM」検索順位1位と絶大な支持を集めるようになっていった。 そしてDJ HACKsの成長と共にDJ SHOTAは2015年夏、DJ歴2年という異例のスピードで世界でも最大規模の野外フェス「electric Zoo Beach Tokyo」へ出演を果たす。 さらに2015年リリースしたEDM BEST MIXはiTunesチャート2位を記録するなど勢いを見せた。 2016年1月にはメイドインジャパンの国内最大EDMフェスティバル「electrox」にて若手ながら単独でオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めた。 DJ HACKsでのあらゆる音楽を追求する姿勢はプレイスタイルにもダイレクトに反映され、まさに架け橋の如く様々なジャンルの”GOOD MUSIC”を繋いでいく。そのオープンフォーマットなスタイルを武器に多様なお客さんを踊らせ続け現場での支持率も急上昇中である。 DJとして音楽をプレイし、ライターとして音楽の良さを伝える、まさに次世代型ともいえるクロスオーバーはすべてにおいて新しく、未知なる可能性を秘めたDJ SHOTAの活躍に今後目が離せない。