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2018.04.23(Mon) DJ SHOTA インタビュー

日本最高峰のクラブ・WOMBのイベントから生まれた期待の新レーベル「N_U_O Records.」とは?

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日本から世界へ、最近は日本発のダンスミュージックのインディペンデント・レーベルがどんどん立ち上がるようになりました。
世界の有名DJがよく来日するようになりましたが、日本からも世界へ向けて勝負しようという動きが活発になっているんです!

今回はその中でもなかなかおもしろいケース、アジアトップクラスを誇る日本のクラブ・WOMBのレギュラーイベントから新しく誕生した音楽レーベル「N_U_O Records.」をご紹介します!

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日本から世界へ!N_U_Oが仕掛ける戦略

N_U_Oとは?

N_U_Oは、日本最高峰のクラブである東京・渋谷のWOMBで開催されているBASS MUSIC主体のイベントです。
BASS MUSICっていうジャンルはどんなものかというと、TRAP (トラップ), DUBSTEP (ダブステップ), BASS HOUSE (ベース・ハウス), HARDSTYLE (ハードスタイル), DRUM N BASS (ドラムン・ベース), FUTURE BASS (フューチャーベース) などが含まれ、これらを全部まとめて”BASS MUSIC”っていう言い方をします。

TECHNOやHOUSEなどの四つ打ちと呼ばれるダンスミュージックで有名なWOMBで、BASS MUSICを前面に打ち出したイベントが新しく誕生したということで、N_U_Oは発足当初かなり話題となりました (2016年10月ごろ)。

そもそも「N_U_O、これなんて読むんだ?」って思うところですが、読み方は“エヌ・ユー・オー”
アルファベットの頭文字を取っていて、“NEO_URBAN_ORIGINALS” (ネオ・アーバン・オリジナルス) の略です。
日本語にしてみると、「新しい洗練されたオリジナルブランド」。かっこいい。

このN_U_Oを仕掛けるのは、クラブシーンの若年層から圧倒的な支持を受け、EDC JAPANやelectroxなどの国内最大級のフェスにも出演を果たしているFUMI、そしてFUMIとともにイベントをオーガナイズしてきたDJ/トラックメーカーのSHOHOの若い2人。

海外の人気DJをコンスタントに呼び続けてBASSファンから注目の的に

N_U_Oは毎回のイベントで海外から旬なBASS MUSICのアーティストをゲストに呼んでバズを起こしてきました。
BASS MUSICファンの心を掴み、“BASS系のいろんなアーティストを日本で見れるイベント”というイメージはもうすでに定着しつつありますね!

N_U_Oに出演した有名海外アーティストたち
ZOMBOY (ゾンボイ) / 4B (フォービー) / BOOMBOX CARTEL (ブーンボックス・カーテル) / SNAILS (スネイルズ) / ETC!ETC! (イーティーシー・イーティーシー) / YULTRON (ユルトロン) / GRAVES (グレーブス) / KENNEDY JONES (ケネディ・ジョーンズ) / k?d (キッド) / LAXX (ラックス)

あとはYULTRONが来日した時には日本からPKCZ® もサプライズで登場していました。

DJ FUMIさん(@djfumi_jpn)がシェアした投稿

イベントから生まれた新音楽レーベル「N_U_O Records.」

そんなN_U_Oが2018年4月、大きな挑戦を仕掛けてきました。
今度はイベントではなく、レコードレーベル「N_U_O Records.」を新しく立ち上げたのです!

レーベル発足とともに発表された第1弾のEP「N_U_O EP vol.1」では、新曲4つがフリーダウンロードで配信されています。
ジャケットにもこだわっていてかなりかっこいい!

イベントをスタートさせてから1年半でレーベルを立ち上げ、次のステージへと挑戦するFUMIさんとSHOHOさんの2人にインタビューしてみました!

N_U_Oを牽引する2人にインタビューしてみた

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SHOTA「この度N_U_O Records.を立ち上げた2人に来ていただきました!改めてレーベルローンチおめでとうございます。実は僕SHOTAと2人は東京で活動する同世代のDJ仲間で、家もみんな徒歩5分圏内で、FUMIとはASTEROIDっていうユニット (EDC JAPANも出演します!) を組んでいるので、ここは堅苦しい敬語を控えて普段しゃべってる感じでいろいろ聞いてみたいと思います!さっそく、2人はN_U_Oの中心メンバーとして今活躍しているけど、N_U_Oをスタートさせることになったきっかけは何だったの?」

SHOHO「以前からWOMBのイベントによく出演させてもらっていたんだけど、特にTRAPなどのイケてる旬なBASS MUSICをかけてフロアを盛り上げることに自信があって。でもWOMBって四つ打ちのイベントが多い分、週末はBASS MUSIC主体のパーティーがなかったんだよね (ドラムンベースのパーティーを除いて)。当時はTRAPがアメリカの若者を中心に世界的に流行ってきてる時期で、日本でもTRAP / DUBSTEPがメインのパーティーをやりたいと思ってて。若い僕らがWOMBにBASS MUSICっていう新しい風を吹き込んだらおもしろいだろうなって思いでN_U_Oを立ち上げました。

SHOTA「WOMBって音楽ジャンルでいうとTECHNOやHOUSEの世界的名門クラブってイメージがみんなあると思うんだけど、そのWOMBでBASS MUSICメインのイベントを実際に週末にドカンと始めてみてどうだった?周りの反響とか。」

FUMI「N_U_O立ち上げから2回目で海外アーティストのZOMBOYを呼んだ時だよね!」

SHOTA「そう!それすごすぎ!フライヤー見た時、おおー立ち上げすぐのイベントなのに結構ド派手にやってきたなと思ったよ(笑) しかも日本からbanvoxも出てたし!」

FUMI「言ってみれば、DUBSTEPシーンのS級アーティストを駆け出しのイベントで呼んだことになるよね(笑) それもあってZOMBOYをずっと日本で見たかったお客さんとか、BASS MUSIC好きの人たちがWOMBにドバーッて押し寄せて、イベントは予想以上に大成功。ネットでも反響はかなり大きかった!ただ言えるのは、そういうBASS MUSIC好きなお客さんたちは「なんでこいつらがZOMBOYを呼べるの?」って思ったかもしれないね(笑) まだそのときはBASSシーンでの僕らの知名度は0に近かったから。」

SHOTA「ZOMBOYを知らないって人に説明するとしたら、DUBSTEPの神・帝王的存在って感じだよね(笑) でも最近だとイベントの回数も重ねてきて、日本のBASS MUSICシーンにだいぶ浸透してきた方なんじゃない?2人の存在も含め。」

FUMI「それはもうおかげさまで、アジアでもトップクラスのクラブ・WOMBで開催し続けてきたのとWOMBにサポートしてもらってることが一番大きかったかなと!本当にWOMBには感謝してます。」

SHOTA「たしかに2人はWOMBのアニバーサリーイベントにもラインナップされてたもんね!Skrillex (スクリレックス) が去年WOMBでやった緊急来日公演も2人でサポートアクトやってたし、今後のWOMBの未来を担う存在として期待されてる実感はあるんじゃない?」

FUMI「もしそうなら大変ありがたい話だよね!あとはBASS MUSICって言われてる音楽の中でも幅広くいろんなタイプの海外ゲストを呼んできたからこそ、N_U_Oって名前が広く浸透してきたんだと思う!いまだに”ヌオ”って呼んでる人よく見かけるんだけど、正しくは”エヌ・ユー・オー”なのでそこはお間違いなく(笑)」

SHOTA「日本のBASS MUSICのイベントといえばN_U_Oってイメージはやっぱあるな~。そしてイベント立ち上げから1年が経ったタイミングで今度は音楽レーベル”N_U_O Records.”を設立、勢いが止まらないね!今風の若い子の言い方だと、イイ波乗ってんね〜ってやつ(笑)」

SHOHO「それは(笑) 2年前から海外のアーティストに近づくためには自分の楽曲で表現して、たくさんの人の共感を集めないとだめだと思って楽曲制作を始めて、ずっと夢に見てたレコードレーベルの立ち上げがやっとここで実現した。N_U_Oっていう俺らの音楽性を表現できる場を作れたからこそ、今度はN_U_O Records.で俺らの作った楽曲を通じて広い世界にその音楽性を提示していきたいと思ってる。これからは楽曲もイベントも、N_U_Oブランドを好きになってくれるファンが増えてくれて、少しでも日本のシーンに貢献できれば最高だね!」

FUMI「あとはイベントがあるからこその強みを活かして、ゆくゆくはゲストで呼んだ海外アーティストとコラボ楽曲を出していってレーベルの価値と認知度を上げていけたらいいかな!そして自分たちのアーティスト性を高めあって、N_U_Oのイベント自体も今まで以上に盛り上がっていけたらベスト!2人もDJだからよく感じてると思うんだけど、ライブ感覚で海外アーティストの来日イベントにしか行かないお客さんっているじゃない?そんな人たちに”クラブ”の楽しさを伝えていきたくて、有名なアーティストが来なくても行きたいって思えるようなブランディングをしていきたい。」

SHOTA「それはすごいわかる、日本のクラブイベントの永遠の課題だよね。海外アーティストに頼りすぎない、ってところ。たしかに海外アーティストは僕も見たい、でも日本人のクラブDJとしてはこのままの状況でいいのか…とも思います。」

SHOHO「今日本のいろんなイベントが当たり前のように海外アーティストの来日公演をやっているので、今後N_U_Oは「こんなところ攻めてくるか!」って思ってもらえるようなおもしろいアーティストを呼んでうまく差別化を図れればと思ってる。表にはなかなか出ない部分だけどやっぱ海外アーティストを呼ぶには現実問題莫大な費用がかかるからね、だからこそまずN_U_O自体のファンを増やしていきたいね。」

SHOTA「レーベルオーナー、頼もしいね!あとさっきFUMIも言ってた海外アーティストとコラボ曲を出すっていうのもおもしろそうだよね。海外アーティストのことを好きなファン層もそれはうれしいだろうし。そもそもだけど2人は来日した海外アーティストたちと遊んだりご飯行ったりしてて、彼らが帰ったあとも仲良いじゃん?FUMIなんかこないだZOMBOYからDM来てたもんね!だから普通に友達バイブスでコラボできちゃいそうな気がする!(笑) たとえば彼らとはどんな話で盛り上がったりするの?」

SHOHO「海外アーティストの出身国の文化を聞いてみたり、彼らからは日本の服屋はどこがおすすめ?みたいなことを聞かれたり、ラフな会話がほとんどかな!あとはもちろん海外の音楽シーンの話もするし。おもしろかったのが、去年の12月に呼んだGRAVESなんかは日本にスタジオがあるって言ってたから、一緒に行って実際に曲作ってる作業を生で見たんだよね!第一線で活躍してるアーティストの曲作りを隣で見るってことは日本に住んでるとなかなかできない体験だから今となっては本当に貴重だったな。」

SHOTA「実際海外でもアーティスト同士が仲良いってだけでコラボ曲が生まれたりするもんね!ちなみに大事なところを聞きたいんだけど、N_U_O Records.はこれからどんな楽曲をリリースしていく?」

SHOHO「N_U_O Records.からリリースする楽曲にはブレないテーマがあって、それは“キャッチーかつエッジーな楽曲”。これはレーベルのA&Rを担当しているトラックメーカーのMOMENT君が大事にしているコンセプトなんだけど、リリースする楽曲のテイストはこれに当てはまるものでそれぞれの個性が表現されている。楽曲は誰でも無料でゲットできるフリーダウンロード配信で発表していくので、ぜひ皆さん注目してみてください!」

FUMI「あとはN_U_O Records.の立ち上げと同時に新企画として、N_U_Oがどういうイベントなのか、出演アーティストがどのようなDJをするのか、などイベントに来たことない人にもわかってもらえるようにミックス配信もはじめました!第1弾はぼくが担当しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。」

まとめ

日本から世界へ挑戦するベースミュージックシーンの若き期待の星「N_U_O」をご紹介しました。
夢に向かっておもしろい動きをしている人たちは日本のダンスミュージックシーンにもいるってことを皆さんに伝えたかったのと、そういう日本人をみんなで応援していこう!という思いでこの対談企画が実現しました。
「好きなことで、生きていく」、「きっと、ナニモノにだってなれるんだ。」なんて前向きなキャッチコピーを最近よく目にしますが、夢を追いかけて挑戦するのって本当にすばらしいことですよね!

レーベルローンチ記念イベントは海外ゲストを呼んでGWにどでかく開催

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これまた海外の有名アーティスト・TroyBoi (トロイボイ) を呼んで、ゴールデンウィークの5月2日(水) にN_U_O Records.のローンチイベントがWOMBで開催されます!
TroyBoiといえば先日アメリカ最高峰のフェス「Coachella」にラインナップされるくらい人気のあるアーティストですよね。

SHOHO「今回ゲストとして呼んだTroyBoiは実はUK出身のアーティストで、日本では2017年のフジロック、2016年にも別のクラブに出演していました。今となっては当時よりもかなりビッグなアーティストとして活躍しているので、どうしてもこのタイミングでN_U_Oに呼びたいと思ったんです。いつもN_U_Oに来てくれている人たちにもそのサウンドを聴いてほしくて!彼の作る楽曲はおもしろいサウンドを独特なフレーズで使っていて、しかも間の取り方とかもめちゃめちゃかっこいいんです!」

N_U_Oの外タレを呼ぶチョイス、毎回センスあるな〜 (BASSファンの意見を代表して笑)。

レーベル運営という新しいチャレンジとともに、より一層日本のシーンを盛り上げてくれそうなN_U_Oに今後も期待したい!

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WRITER
DJ SHOTA
“DJとお客さんの架け橋になる” そんな思いを込めてスタートしたDJ HACKsがいつの間にか月間60万PVを達成。Googleでの「EDM」検索順位1位と絶大な支持を集めるようになっていった。 そしてDJ HACKsの成長と共にDJ SHOTAは2015年夏、DJ歴2年という異例のスピードで世界でも最大規模の野外フェス「electric Zoo Beach Tokyo」へ出演を果たす。 さらに2015年リリースしたEDM BEST MIXはiTunesチャート2位を記録するなど勢いを見せた。 2016年1月にはメイドインジャパンの国内最大EDMフェスティバル「electrox」にて若手ながら単独でオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めた。 DJ HACKsでのあらゆる音楽を追求する姿勢はプレイスタイルにもダイレクトに反映され、まさに架け橋の如く様々なジャンルの”GOOD MUSIC”を繋いでいく。そのオープンフォーマットなスタイルを武器に多様なお客さんを踊らせ続け現場での支持率も急上昇中である。 DJとして音楽をプレイし、ライターとして音楽の良さを伝える、まさに次世代型ともいえるクロスオーバーはすべてにおいて新しく、未知なる可能性を秘めたDJ SHOTAの活躍に今後目が離せない。
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