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2015.05.21(Thu) DJ SHOTA ニュース

ナイトクラブで遊ぶ人はぜひ意見を!私たちの大好きなクラブカルチャーを守るためにできること〜風営法改正を前にして〜

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日本のナイトクラブで遊ぶ人へ、最後まで読んで考えてほしい、そして意見を持って発信してほしい記事です。
風営法が変わろうとしている今、”私たちの愛するクラブカルチャーを守るためにできることをみなさんで考える機会にしたい”、そう思ってこの記事を書きました。

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はじめに〜なぜこの記事を書くことになったのか〜

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出典:facebook

まず最初に、この記事を書くことになった成り行きをご説明しましょう。
上の写真をごらんください。

SNSの呼びかけにより全国から集まった200名以上の参加者による会合が5月19日(火)に東京・渋谷VISIONにて開催されました。
その名も、「風営法改正の現状説明とDJ協会発足に向けての説明会」。

なんとここに写っている200名全員、クラブ関係者、もっというと多くがDJなんです。

風営法関連のニュースでみなさん一番記憶に新しいのは、2014年秋に風営法改正案が閣議決定されながらも内閣解散に伴い流れてしまったというニュースでしょう。

2015年6月中に風営法改正に関していろいろと進展があるとのことで、今回「クラブとクラブカルチャーを守る会 (C4)」主導の会合が開かれたわけです。

有識者たちの会合にて、私たちに伝えられた風営法改正の現状

昨日、渋谷VISIONで行われた【風営法改正の現状説明とDJ協会発足に向けての説明会】に参加してきました。このような会合が定期的に開催されていた事はなんとなく知っていましたが、参加は初。政治的知識などが非常に乏しい僕ですが、参加して個人…

Posted by Eita Kimura on Wednesday, May 20, 2015

渋谷WOMBなどで活躍するDJ EITAさんのFacebookの投稿に、ほぼ私の言いたいことが集約されているので、ぜひ参考にごらんになってみてください。
会合で話されたことを簡単にまとめたいと思います。

1.) 2015年6月に風営法が改正されるらしい!?

ついに6月中には風営法改正案が通るようです。
これによって日本のナイトクラブでは、深夜に営業していいことになるわけです。

特定遊興飲食店」という新たなくくりが設けられ、クラブはその営業形態の許可をとることで違法である風俗営業から外されます。

特定遊興飲食店の条件って?
1.) 深夜から朝まで営業してもよいお店
2.) 店内の照度が10ルクス以上 (休憩時間中の映画館と同じくらい明るさ) であるお店
3.) お客さんにお酒が提供されるお店

なるほど、去年改正案が持ち上がったのに実現されなかった例の風営法問題が、やっと改正に向かうとのことです。
具体的には、風俗営業の中から”ダンス”という文言が消されるので、クラブでダンスしてもよいこととなります。
DJだって、“お客さんを踊らせた罪”にビクビクしなくてもよくなります
ただし、それは特定遊興飲食店営業の中での話。

そしてみなさんが知っておかなければならないことのひとつとして、
とりあえず風営法改正します」ということです。

どういうことかというと、いろいろなことがまだあいまいな状態であるという意味です。
特定遊興飲食店の許可をとるのも簡単ではありません。
たとえばどのくらいの広さがあるお店で、など国からの指定があるわけですが、その線引きを国と今話し合っている最中なんだそうです。

周辺地域への配慮により野外フェスで音が小さい、、、などお堅い日本ならではのおかしいところをみなさんも日々感じていることでしょう。
国が決める、がちがちに縛られた条件にならないために、クラブ・DJ側に有利にもっていきたいですよね?
そのためにみなさんがこの現状を知る必要があり、署名に参加する機会だって今後あると思います。

これから中身を決めていく状態にある、というお話でした。

2.) 国とのやりとりで窓口となる事業団体が大事

“なぜクラブやDJは社会的地位が低いのか?”ということにも直結する原因。
それが、社会的に認められた正式な事業団体がないこと、ということです。

どういうことか簡単に説明します。
ナイトクラブに近い例として、パチンコやカラオケで考えてみましょう。

パチンコ▶︎「一般社団法人 日本遊技関連事業協会」、
カラオケ▶︎「全国カラオケ事業者協会

両者とも、社会的に認められていてしっかりと機能している事業団体・協会があります。
事業団体があることによるメリットを以下にあげます。

事業団体があることでのメリット
1.) 国・政府とやりとりする正式な窓口となり、国からも認められる
2.) 不測の事態など何か問題が起きたとき、事業団体のコントロールにより解決できる
3.) 事業団体に属するグループや個人を社会的に守ることができる

パチンコとカラオケはクラブと近いようで、協会があるという大きすぎるちがいがあります。
特に大きいのは、2点目にあげた不測の事態に対する対応に関すること。

パチンコやカラオケが社会的に認められている理由として、事業団体が機能し秩序が保たれているというのがあります。
たとえば不祥事が起こった際、責任がいくのはその協会になるわけです。

その協会が機能していれば、「こういうことが起こったので、次からはこうしていきましょう。」と発表することで、全国の関係者に指示することができます。
「問題発生から解決の部分まで協会で全国をコントロールできるなら」、、、と国はそのカルチャーに信頼を置くことができますよね。

クラブに関して言うと、2014年3月に日本ナイトクラブ協会が発足しました。
そしてアーティストのZeebraさんが主宰を務めるクラブとクラブカルチャーを守る会 (C4) も2013年4月に発足されています。

事業団体をつくるということは、「社会性をもつ意志がある」ということに他なりません。
あとはそれが機能して統制がとれるかどうか、それが大事になってきます。

ナイトクラブで不祥事が起こった時、協会が真摯に対応できれば理想ですよね。

3.) 改正後はDJ協会を発足することでDJ業界の秩序を維持する

DJをやっている方にとっては、ここで「え、、、え!?!?」ってなったと思います。
会合ではこのテーマでの意見交換がメインで行われました。

まず「DJ協会ってなんぞや!?」って話。
その名の通り、DJたちによる社会的な協会をつくろうということです。

DJ協会発足によるメリット・デメリットをここで見てみましょう。

DJ協会をつくることによるメリット・デメリット
▶︎ メリット
1.) DJの社会的地位が認められるようになるかも!?
2.) DJに社会保険が適用されるようになることも夢じゃない
3.) 協会に参加するDJは、プロのDJとして認められる
▶︎デメリット
1.) 協会の巨大権力に左右されるカルチャーになってしまう!?
2.) “あの人の協会には入りたくない” → 協会が乱立してしまったらそれこそイメージ↓↓
3.) 趣味でやっているアマチュアDJはどうなってしまうの!?

DJ協会発足に関して、多くの著名人・有識者の意見交換が行われました。
真剣にこの問題に立ち向かっている方たちの意見、また今まで長くDJをやられている方ならではの意見、多くの意見が飛び交いました。

興味深かったのは、沖野修也さんがおっしゃっていた「クラブのイメージは今も悪いんだ」というお話。
「クラブってこわいよね」や「クラブって従業員の態度が悪いよね」など一般の方の意見が今でも寄せられるようです。

クラブカルチャーの中にいる人は当たり前になってしまっているかもしれません、ただたしかにこのような意見はある気がします。
実際にクラブで社会問題が起こってきたのは目を伏せられない事実。
そのイメージがメディアによって伝えられ、悪いイメージが横行してしまっているのが今なのです。
それこそ、風営法改正後にクラブで不祥事が起こってしまったら、国やメディアからバッシングを食らってしまいます。

DJ協会が発足したら、クラブに対してこのような問題に関する解決案を協会として提示することができるようです。

楽しく遊んでいる人を守ることも大事だと、沖野修也さんはおっしゃられていました。

DJからしたら、このメリットは相当魅力的ではないでしょうか?
職業欄のところの「DJ」にチェックマークがつけられる、社会保険がきく、「職業はDJです」と言っても心の底で笑われることもない!

さて、以上3点を踏まえた上で、東京を中心に活動する23歳のDJ、そしてDJ HACKsの主宰者としての意見を述べたいと思います。
ここまでだいぶお堅い内容でしたが、ここからはDJ HACKsらしく噛み砕いてわかりやすくお伝えしますのでご心配なく!笑

これからお伝えする私の話のゴール地点
▶︎ ナイトクラブで遊ぶ方、クラブ関係者、DJ、すべての方に意見を持ってもらい、積極的に発信してほしい!

みなさんが知っておきたい!クラブカルチャーを守っていくためにできること

はい、大事なことは2度言いましょう。
今回の話、「結局何が言いたいのか?」と思われることを予想して先にゴール地点を決めたいと思います。

▶︎▶︎▶︎みなさん!自分の意見を持ってみましょう!そして周りへ発信してみましょう!

なぜ私がこういうかというと、クラブカルチャーを真剣に考えることが意見を持つことにつながるからです。
他人事のようにして気にしない方はまずこの記事のリンクを開かないでしょう。
ここまで読んでくださっている方はクラブが好きな方、何かしらの興味がある方のはずです。
このテーマに関して、ちょっと考えてみてください。
それがささいなことであっても、今後このシーンに何かしらで寄与するんです。

そして意見を発信することによって、それまでそのテーマに関係なかった周りの人にも刺激を与えられます。
DJ HACKsを運営する私はいつも感じているのですが、意見を発信することってとても大事なんです。
発信することで周囲の友達に知らせることができたり、興味を持ってもらえたりするものです。
SNSでポストするもよし、友達との会話に入れてみるのもよし。

この2つを私からはお願いしたいと思います。
それでは本題に入りましょう。

“未来の人”=若い世代がもっとこの問題に対してよく知るべき!意見を発信するべき!

会合に参加してみて一番思ったこと、「若い人が全っ然いねえ…」。笑
下手したら23歳の私が最年少だったのではないか、というレベル。
30代、40代、50代の方が中心となって行われた会合と言っても過言ではないほどでした。

そもそもこの会合の開催を知っていたという方、ごくごく少数だと思います。
クラブ関係者やDJの中でも知らなかったという方が圧倒的多数かと。

私も、日本人アーティスト「BABY-T」のマネージャーを務めている先輩の黒川さんにお誘いいただかなかったら、恥ずかしながら知りもしませんでした。

もちろん、それが悪いという意味ではありません。
国とのやりとりを執り行ってくれているクラブカルチャーの大御所の方には多大なる尊敬の念を示したいです。
クラブカルチャーで遊んでいる、仕事をしている私たちの代わりに頑張ってくれているわけですから。

では、これからのクラブカルチャーを担っていく未来人として、私たちにできることは何なのか。

黒川さんもいうように、若い世代がもっとこの問題について知るべきだし、考えるべきだし、意見を発信するべきなのです。

政治と一緒、選挙と一緒。
今の日本では、10代の若者が政治的意見を表明したり、10代だけの選挙があったりしますよね。
「とても立派なことだなーでも自分は何もしなくていいや」と他人事にならず、みなさんにもこの意識を少しでも持っていただき、アクションを起こしていただきたいと思っています。

会合の中で、DJ REMO-CONさんもおっしゃっていました。
「この中には若い人が少なすぎる」と。

クラブで遊ぶみなさん、クラブで働くみなさん、もはや他人事ではありません。
これからのクラブカルチャーの未来は私たち若者にかかっているんですよ。

まだ年齢的にクラブに行けない未成年のみなさんも、ぜひ考えてみてください。

そして参加した私が思ったのは、参加者や主催者はハウスやテクノのDJが多いという事実。
ヒップホップやレゲエのDJさんもいましたが、EDMやオールミックスパーティーで活躍しているDJが全然いない、ということに驚きました。
ファンがたくさんついているオールミックスのDJさんにも、このテーマについてもっと発信してもらえたらなと思います。

考えるネタは以上にたくさん用意させていただきました。
私はあえて意見するのではなく、あくまでみなさんに意見を持ってもらい、発信してほしいと考えています。
個々人がこの意識を持てば、いずれはそれがムーヴメントになります。
それによって、クラバーが夢見たクラブカルチャーの社会的イメージ向上につながるのです。

最後に、私はこの会合に行ってよかったと思いました。
どういう人たちがこの問題に対して動いているのかを知ることができたし、未来のことを考える機会を与えてくれたのです。

もし行ってなかったら、この記事を書くエネルギーも生まれていません。
残念ながら参加できなかったという方に、このお話を知ってほしいと思い記事を書きました。
それで私は、この大大大好きなクラブとクラブカルチャー、そしてDJカルチャーのために、自分のできることを微力ながらやってみました。

そうやって、みなさんも周りの人に教えてあげてください
たまには真剣な話をしてみるのもわるくないものですよ。

DJ HACKsは今後もこのテーマに関して、引き続き追っていきたいと思います。
若い人が気軽に見るメディアとして、できることがあるのではないかと考えさせられた会合でした。

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WRITER
DJ SHOTA
“DJとお客さんの架け橋になる” そんな思いを込めてスタートしたDJ HACKsがいつの間にか月間60万PVを達成。Googleでの「EDM」検索順位1位と絶大な支持を集めるようになっていった。 そしてDJ HACKsの成長と共にDJ SHOTAは2015年夏、DJ歴2年という異例のスピードで世界でも最大規模の野外フェス「electric Zoo Beach Tokyo」へ出演を果たす。 さらに2015年リリースしたEDM BEST MIXはiTunesチャート2位を記録するなど勢いを見せた。 2016年1月にはメイドインジャパンの国内最大EDMフェスティバル「electrox」にて若手ながら単独でオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めた。 DJ HACKsでのあらゆる音楽を追求する姿勢はプレイスタイルにもダイレクトに反映され、まさに架け橋の如く様々なジャンルの”GOOD MUSIC”を繋いでいく。そのオープンフォーマットなスタイルを武器に多様なお客さんを踊らせ続け現場での支持率も急上昇中である。 DJとして音楽をプレイし、ライターとして音楽の良さを伝える、まさに次世代型ともいえるクロスオーバーはすべてにおいて新しく、未知なる可能性を秘めたDJ SHOTAの活躍に今後目が離せない。
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