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2016.03.12(Sat) DJ SHOTA ニュース

大阪で幾多の伝説を築いてきたクラブ・オンジェムの閉店が多くのクラバーたちに惜しまれる理由

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いくつもの伝説のパーティーを作り上げ、クラバーたちに愛されてきた特別なクラブ。
大阪の人気クラブ・ONZIEME (オンジェム) [正式名称: Live&Bar 11]が、3月12日(土)をもって閉店します。

これについて、ネットをはじめ多くのクラブ・音楽ファンたちが惜しむ声をあげています。
こんなにも閉店が惜しまれるクラブって、今まであったでしょうか?

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その理由を知るにあたり、このまもなく閉店というタイミングで
オンジェムのブッキングマネージャーさんにいろいろと伺ってきましたので、ご覧ください。

ネット上で見た オンジェム閉店を惜しむ声

オンジェムのブッキングマネージャーの方へインタビュー

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そもそも、なぜブッキングマネージャーの方にインタビューしようと思ったのか、というところについて。

ブッキングマネージャーとは、「そのクラブのパーティーにどのようなゲストDJを入れようか」を考え、決定する役割の人のこと。

つまり、どういうパーティーを展開するのかということから、そのクラブがお客さんにどのようなイメージを持たれるかまで、その人にかかっています!
言ってみれば、お店の舵取りをするブレイン (脳) のようなイメージですね。

オンジェムのブッキングマネージャーを務めてきた、丸井さんにお話を伺いました。
インタビューを担当していただいたのは、3月11日のファイナルパーティーに出演のDJ TAKU-HEROさんです。

1.) 大阪でのオンジェムの立ち位置

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➖➖➖大阪のクラブが多くある中、オンジェムはどのようなクラブだったのですか?

大阪随一の大箱としてキャッチーさや、間口の広さを持ちながらも、世界水準のクラブミュージックを追求し、提供してきた稀有な存在であり、大阪のクラブシーンを牽引してきたと考えます。
国内TOP DJの方々から、オーバーグラウンドとアンダーグラウンドが同居した珍しいCLUBだと言われたこともあります。

2.) オンジェムの閉店がもたらす影響

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➖➖➖オンジェムが閉店してしまったら、その後大阪のクラブシーンはどうなると思いますか?

特に海外からのゲストDJを招いて開催するコンテンツが減ってしまう可能性が考えられる。それは大阪クラブシーンに関わらず、全国のクラブにも影響があると考えます。
何故なら、海外から大物DJをブッキングするにあたり、2〜3公演を行うツアーにすることで実現していた来日が、1公演で行わなければならない可能性がある為です。
1公演でも開催可能ですが、まれに契約書に日本国内での2ギグが条件のアーティストもいたりしますので。

3.) 閉店パーティー期間の豪華なラインナップ

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➖➖➖閉店するというタイミングで外タレのMOGUAIをはじめ、豪華なラインナップが揃っているのが印象的だったのですが、このブッキングを決めた背景を教えてください。

元々オンジェムではお客様に満足いただけるように、豪華だったり驚いていただけるようなブッキングを心がけておりましたので、特にめずらしいことではないと考えますが、
閉店に伴いアーティストさん側から嬉しいことに
「最後に是非出演させて欲しい」と逆オファーが多かったことも一つの要因です。

オンジェムで開催された3つのベストパーティーをふりかえる

1.) WeSC STEVE AOKI JAPAN TOUR

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“EDM”という言葉がまだなかった頃!
今から7年前の2009年4月、EDMではなくELECTROというジャンルが全盛だった頃、ヘッドホンなどを展開するストリートブランド「WeSC」がサポートで入ったパーティー。
スペシャルゲストに現在も大人気のEDMアーティスト・STEVE AOKI (スティーブ・アオキ) が大阪オンジェムに登場し、フロアはパンパン。
あれを間近で見ることができた人は、今となってはかなりラッキーだったのではないでしょうか?

2.) PARTY FAVOR JAPAN TOUR 2015

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ちょうど1年前の2015年、Jack ÜやMajor Lazerとしても人気の高いプロデューサー・Diplo率いるレーベル「Mad Decent」から、Party Favor (パーティー・フェーバー) がゲストDJで出演。縦横無尽にBASS MUSIC (TRAP・TWERK) を操るDJセットは圧巻でしたね。

3.) VITHMIC MUSIC presents Vithlive

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いまや大阪のフェス会場としても名高い、名村造船跡地にてオンジェムが手がけたイベント。
オンジェム史上、伝説級に豪華だったパーティーのがこちらです。
Steve Aoki、Diplo、will.i.am (The Black Eyed Peas) を一気に呼んでしまいました。

くわしくはこちら↓
http://www.higher-frequency.com/j_party_report/september09/21namura/index.htm

編集後記

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閉店が嘆かれるクラブ

東京に住んでいるぼくは、実は最近までオンジェムというクラブをよく知りませんでした。
名前だけどこかから聞いたことがあって、

「なんか大阪の有名なクラブで、外タレもよく来ているみたいだし、ゲストで出ているDJも本格派な方ばかり」

という、だいたいのイメージしかありませんでした。

派手なEDMのイベントもあれば、テクノやハウスなどのよりアンダーグラウンドを思わせるようなイベントもある。
どうやらおもしろいことをやっている”クラブ”なんだなと思っていました。

(ここでの”クラブ”は、ディスコと対比した意味でのクラブ)

そして、1月21日に発表された3月に閉店するというアナウンス。
twitterのタイムラインでも話題となっていて、多くのクラブ業界関係者や大阪の友達が嘆いていました。

「そんなに愛されてるクラブだったのか」
と思っていた矢先、

そんなぼくにも、オンジェムを知る機会が訪れたのです。
なんと閉店予定日からちょうど1ヶ月前の2月12日(金)のパーティーにブッキングしていただけることに!

オンジェムに実際に行ってみた

大阪・心斎橋の御堂筋沿いに位置するビルの11階というロケーション。
クラブのフロアもありながら、全体的にはきれいなラウンジといったような感じ。
東京でいったら、六本木のV2 TOKYOのようなイメージですかね。

こんなオシャレなクラブに遊びに来るお客さんはというと、
客層的には普通のクラブと特に変わりはありませんでした (男女ともに20歳以上から入場可)。

でも他の大阪のクラブに比べれば、少し大人っぽい?
クラブに音を求めに来ているような遊び慣れたお客さんをよく見かけました。
あとは、ファッション系のハイセンスな人も集まっているようでしたね。

「たしかにこんなオシャレなクラブが閉店しようものなら、惜しむのも当たり前か」

と思わされるほど、最高の空間だったのを覚えています。

大阪のクラバーをナンパして聞いてみた

ぼくはいてもたってもいられず、1人でパーティーに遊びに来ていたあるお客さんに話しかけてみました。

「オンジェムが閉店するっていうのは、大阪の人からしたらどんな感じなんですか?」

これがいわゆるナンパです。笑
こういうのはクラブ業界の関係者やDJの方に聞くのも大事ですが、お客さんのリアルな声を拾うのが一番。

話を聞いていくうちに、その大阪出身の方は以前から心斎橋や梅田のクラブで遊んでいるようでした。

「そうですね、以前はまさに”大阪のクラブっていったら、オンジェムでしょ”っていう時代があったんです。僕もその時代を生で見てきた人間の1人だったんですが、いろんな楽しい思い出を作らせてもらったんですよ。流行りの音楽だけに限らず、今まで知らなかった音楽の素晴らしさに出会わせてくれたクラブでもあります。オンジェムの閉店は大阪のクラブシーンでの一つの時代が終わったという節目なのかなとも感じました。」

なるほど、さらっと言っているようでかなり深みを感じる発言。

誰しも、青春時代を謳歌した場所というのはとてもなじみ深いもの。
ぼくも3,4年前に遊んでいた六本木のクラブは今でもいろんな思い出があります。

数え切れぬほど多くのクラバーたちの思い出の場所をつくってきたクラブって、とても偉大ですよね (まじめ笑)。

冒頭に紹介した著名人たちの惜しむ声を見ていても、思い出が何ページにもわたるような長い歴史を感じます。

オンジェムの閉店が惜しまれる理由

世界レベルの”本物の音楽”を追求し、伝説の夜をお客さんみんなと一緒に作り上げてきたオンジェム。
幾多の感動を与える空間を演出し続けてきた、これが惜しまれる理由でしょう。

最後に、閉店を迎えるオンジェムのファイナルパーティー(金・土)をご紹介して終わりたいと思います。

3/11(金)のオンジェム

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Deadmau5 (デッドマウス) のレーベル「Mau5 Trap」から数多くのヒット曲を飛ばし、その名を轟かせているドイツ出身のDJ、MOGUAI (モグアイ) が来日!
この記事でお忙しい中インタビューを担当していただいた、関西の人気DJ TAKU-HEROさんも出演されるようです。

ファイナルパーティー1日目は豪華外タレと、国内トップアーティストの共演が見られそう!
(先ほどの丸井さんのお話にもあった通り、MOGUAIも日本で2公演行うようで、翌日には東京のVISIONに出演する予定)

3/12(土)のオンジェム

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DJ EMMAさん、SHINICHI OSAWAさん、TOMOYUKI TANAKAさん、VERBALさん
ファイナルパーティー2日目はクラブ業界のレジェンド的存在の大御所たちが一同に集まるパーティーになっていますね!

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p.s. 今回インタビューを担当していただいたTAKU-HEROさん、どうもありがとうございました。

DJ TAKU-HERO
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DJ SHOTA
“DJとお客さんの架け橋になる” そんな思いを込めてスタートしたDJ HACKsがいつの間にか月間60万PVを達成。Googleでの「EDM」検索順位1位と絶大な支持を集めるようになっていった。 そしてDJ HACKsの成長と共にDJ SHOTAは2015年夏、DJ歴2年という異例のスピードで世界でも最大規模の野外フェス「electric Zoo Beach Tokyo」へ出演を果たす。 さらに2015年リリースしたEDM BEST MIXはiTunesチャート2位を記録するなど勢いを見せた。 2016年1月にはメイドインジャパンの国内最大EDMフェスティバル「electrox」にて若手ながら単独でオープニングアクトに大抜擢され一躍注目を集めた。 DJ HACKsでのあらゆる音楽を追求する姿勢はプレイスタイルにもダイレクトに反映され、まさに架け橋の如く様々なジャンルの”GOOD MUSIC”を繋いでいく。そのオープンフォーマットなスタイルを武器に多様なお客さんを踊らせ続け現場での支持率も急上昇中である。 DJとして音楽をプレイし、ライターとして音楽の良さを伝える、まさに次世代型ともいえるクロスオーバーはすべてにおいて新しく、未知なる可能性を秘めたDJ SHOTAの活躍に今後目が離せない。
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