車文化=ラジオ文化!HIPHOPを中心とするアメリカ・LAライフの音楽事情

2016.04.14

【LA旅行記・第3弾】
2016年1月、アメリカ・ロサンゼルスに行ってきたときの話の続きです。
LAのクラブでかかっている音楽の話をする前に!
今回は、LAの生活の中における音楽事情についてご紹介したいと思います。
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出典:Power106

HIPHOPは生活の一部!? LAにおける音楽事情

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出典:CO.DESIGN
クラブで流れる音楽の話が気になるところだとは思いますが!
次の話にいく前に知っておきたい、基本的な”LAでの音楽事情”についてお伝えします。
まずLAに行ったら、どんな音楽を聴くことになるのか?

1週間の滞在でもわかったこと

最初に言っておきたいことですが、ぼくがLAに滞在したのは1週間ちょっとでした。
なのでLAに住んでいる人に比べたら、説得力は劣るかもしれません。
ここでは、1週間の間でぼくなりに見聞きしたことを元に、LAの音楽事情についてお話したいと思います。

1.) HIPHOPがポップ・ミュージック

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出典:Power106

Q. 日本のポップミュージックっていったらなんですか?
A. EXILE、3代目J Soul Brothers、ジャニーズ、AKB48、BABYMETAL、福山雅治、いきものがかり、矢沢永吉…etc

挙げだしたらキリがありません。
J-POP“・”邦楽“といわれる音楽ですよね。
日本で人気のある音楽は圧倒的に日本語の曲であり、日本の音楽チャートはほぼJ-POPが占めています。

Q. 韓国のポップミュージックっていったらなんですか?
A. Big Bang、2NE1…etc

ごめんなさい、あまりくわしくありません。。笑
K-POP“といわれる音楽ですよね。
韓国語で歌える日本のK-POPファンも多いかと思いますが、韓国もK-POPが自国のチャートを占める結果となっています。
Q. では、アメリカのポップミュージックは?
この答えにあたるのが、HIPHOP (ヒップホップ) でしょう。
「え、アメリカではラッパーが人気なの? それよりもJustin Bieberでしょ!Ariana Grandeでしょ!」
という反応が返ってきそうですが、これもまた答えとして正解です。

Justin Bieberはアメリカを超えた世界のポップミュージックスター

Justin Bieber (ジャスティン・ビーバー) やAriana Grande (アリアナ・グランデ) らの曲はたしかにポップミュージックです。
彼らはアメリカのポップスターでもあり、世界のポップスターでもあります。
(※アメリカと言っていますが、実はJustin Bieberはカナダ人。笑)
日本でも、「ジャスティン・ビーバーこそがポップミュージックだ!」という洋楽推しの熱烈なファンがいるでしょう。
それと同じように他の国でもポップミュージックの1つとして扱われ、全世界共通の音楽となっています。
たしかにアメリカのポップミュージックでもありますが、もはやアメリカにとどまらないイメージ。
もちろんアメリカのビルボードチャート (全米チャート) には決まってランクインしてきます。

意外や意外!ビルボードチャートはHIPHOPが多く占めている!?

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出典:billboard
Justin BieberやAriana Grandeなどのアイドルから一度離れて考えてみます。
その国のポップミュージックを知る術として重要なのは、その国の音楽チャートを見ること。
順位に関してはいろいろな要因によって毎週変動がありますが、ランキングに人気が反映されるといってもいいでしょう。
この前提をもとに、アメリカのビルボードチャートを改めて見てみると、あることにすぐ気がつきます。
ランキングの中でも、ラッパーが歌うHIPHOPが多くを占めているんです。
DrakeやFetty Wap、Kendrick Lamarをはじめ、多くのラッパーがランキングに名を連ねています。
もちろんTaylor SwiftやSelena Gomezなど世界的に流行っているポップスターたちの勢いもすごいです。
(※アメリカにはカントリーミュージックというジャンルの音楽があり、それもまたアメリカのポップミュージックといえます。)

HIPHOP発祥の地はアメリカ

HIPHOPというと、黒人のラッパーが歌う外国の音楽というアバウトーなイメージがあると思います。
(※もちろん白人ラッパーも女性ラッパーもいます。)
実は、HIPHOPの発祥の地はアメリカなんです。
(イギリスで盛んになっているUK HIPHOPもあります。)
HIPHOP=アメリカ発信の音楽
というアバウトなイメージがあれば大丈夫。
HIPHOPの系譜についての話は長くなるので、ここでは一旦避けるとして、、、
自国の音楽に対する愛着心が誰にでもあるように、アメリカ人はHIPHOPにとても愛着があります。
どれくらいあるかと言ったら、生活の中の一部として浸透しているくらい。
当たり前のことですが、アメリカ人は英語をしゃべるのでHIPHOPのラップも確実に聞き取れる&意味が理解できます。
(英語がわからない日本人の中には、HIPHOPに対して偏見を持ってる人が多そう…)
西野カナを聴いて、「あーわかるわ、この恋心」って思うのと似ていて、
ラッパーのラップを聴いて、「あーわかるわ、このセリフや気持ち」って共感してハマることも当然あるわけで。
(余談ですが、ぼくの父はなぜか西野カナが大好き笑)
自国の音楽だし、HIPHOPがアメリカのポップミュージックになるのは当然だと言えます。
特にLAはHIPHOPが盛んな街で、多くのトップラッパーを輩出しています。
だからか、街中のいたるところでHIPHOPがせわしなくガンガンかかっていましたね。

Drakeの『Hotline Bling』なんかはもう、それはそれは、何十回も聴きました。
いや、聴かされましたという言い方が正しいか。笑
なぜ何十回も聴くことになったのかというと、次の話に移ります。

2.) 車文化 is ラジオ文化

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出典:LACITY
車文化 is ラジオ文化.
LA旅行記第1弾で、LAは街がだだっ広すぎて、車がないととてもじゃないけど生きてけない、という話をしました。
東京のように電車がどこにでも通っているわけじゃなく、タクシーやバスも全然走ってない。
どこに行くにも、自分の車がたより。
車の交通量が異常なレベルで、その分日本よりも車線が多い道路がいっぱいありました。
現地のアメリカ人に平均どのくらいの時間運転するのか聞いたら、
「今日は車で2時間くらい走ってたけど全然普通だよ。」という答えが返ってくるくらい。
日本でいう、毎日の電車通勤1時間がへっちゃらっていうのと似た感覚なのでしょうか。

頻繁に車に乗る地域はラジオ文化が根付いている

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出典:secularprolife
車に乗るとき、何か音楽流したいなってなりますよね。
皆さんも車に乗るときは、お気に入りの曲を自分でセレクトしたiPodをauxの端子につないで音楽をかけるでしょう。
DJ HACKsのMixcloudを車でかけてくれている方もうれしいことにいるみたいで、ありがとうございます。
(おかげさまでもうすぐフォロワーが2万人に達しそうです!!)
アメリカでは、車内で音楽をかけるときはほとんどがラジオ
ラジオを聴く文化が生活に根付いているのです。
東京出身、東京育ちのぼくにとっては、正直あまりラジオを聴く習慣がありませんでした。
タクシーの乗り方を覚えるようになってから、タクシーの車内でたまに聴こえてくるくらいかもしれません。
DJをやるようになってから、インターネットラジオの「block.fm」は聴くようになりましたが、いつも家でパソコンから聴いてます。
(名古屋の人は東海地方のラジオ局「ZIP-FM」をよく聴いている、という話を耳にしたことがあります。)
「LA生活を満喫するためにはどうしたらいい?」と現地にいるDJの先輩に聞いたところ、
「車の中でラジオ聴きな!」と言われたので実践してみました。
アメリカのラジオはおもしろい!!
(そいえば、2年前ラスベガスに行ったときもレンタカーの中でラジオをガンガン聴いてました。)

ラジオ番組が豊富にそろっている

何がおもしろいかというと、さまざまなジャンルのヒットソングがどんどん流れてくること!
洋楽好きには本当たまらない環境です。
・TOP40 (ビルボード系)
・HIPHOP
・R&B
・カントリー
・アダルト・コンテンポラリー (大人も楽しめる曲)
・クラシックヒッツ
・クラシックロック
・ジャズ…etc
などなど。
ラジオといえば、パーソナリティがずっとしゃべっているイメージがありましたが、
実際はしゃべりよりも音楽が次々と流れてくる感覚です。まるでDJを聴いているかのようなイメージ。
また、知らない音楽ばかり流れてくるコアな感じかな?と思っていたら全然ちがって、
知ってる音楽ばかりがしつこく何回も流れてくる感じでした!
(特に一番定番のTOP40はそれが顕著に笑)
クラブでも、DJが知らない音楽ばかりかけていると盛り上がれないというお客さんがいると思いますが、そんな人でも安心。
知ってる曲ばかり流れるし、なんなら知らない曲も聴きすぎて知ってる曲になることでしょう笑
ぼくには1週間しか時間がなかったため、休む間もなくLAのいろいろなところに行ってみるというアクティブな生活をしていました。
なので当然車に乗っている時間が多く、TOP40の同じ曲を何度も何度も聴きました笑

アメリカ西海岸最大級のHIPHOPラジオ「POWER 106」

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出典:RADIOFACTS
LAのラジオといったら、「KIIS-FM」が一番人気と言われています。
全米で最大のラジオ局を保有する「iHeartMedia」がオーナーを務めるLAのTOP40局。
では、HIPHOPで一番人気なラジオ曲は?というと、「POWER 106」でしょう。
HIPHOPのDJでなくても、DJはこの「POWER 106」を知っていないと音楽人として恥ずかしいといっても過言ではありません。
POWER 106 = アメリカ西海岸最大のHIPHOP局
HOT 97 = アメリカ東海岸最大のHIPHOP局
これくらいは覚えておきたいところ!
日本でもインターネット上でこのラジオ番組を聴いてるという方いますよね。
アメリカ・ウェストサイドのHIPHOPシーンを牽引しているのがPOWER 106なんです。
(ラジオ文化の発達しているアメリカでは、ラジオが音楽シーンを支えている。)
HIPHOPのDJは、このラジオを聴いてトレンドを押さえているわけです。
有名DJのミックスも流れるので、おもしろかったです!
日本でも、北海道を拠点に活動しているDJ Mr.SYNさんのミックスがPOWER 106で流れた時はかなり話題となりましたね。

LAの街中で聴きすぎた人気曲 ベスト10

最後に、LAの街中で、車の中で聴きすぎた人気曲をご紹介して終わりたいと思います。
ここらへんの曲は歌える (イントロクイズできる) レベルで、自然と聴き込んでいました。

1.) Love Yourself

アーティスト: Justin Bieber

2.) My House

アーティスト: Flo Rida

3.) Can’t Feel My Face

アーティスト: The Weeknd

4.) The Hills

アーティスト: The Weeknd

5.) In The Night

アーティスト: The Weeknd

6.) Antidote

アーティスト: Travis Scott

7.) White Iverson

アーティスト: Post Malone

8.) Me, Myself & I

アーティスト: G-Eazy x Bebe Rexha

9.) Dessert

アーティスト: Dawin feat. Silentó

10.) My Way

アーティスト: Fetty Wap feat. Monty

まとめ

いかがでしたでしょうか。
なんとなくLAのイメージがつきましたか?
LAに行ってみて一番感じたのは、HIPHOPのイメージがガラリと変わったこと。
クラブDJをやっている以上、一般の方よりはHIPHOPを聴く機会も多く、身近に感じている方だと思いますが、
とはいえHIPHOPを専門としていないため、ちょっと遠い存在でありました。
そんな中、HIPHOPの本場に足を運んでみたわけです!
すると、「郷に入れば郷に従え」ではないですが、HIPHOPがいたるところで流れているせいか、不思議と愛着がわいてきたんです。
(1週間とはいえ、アメリカ人になったつもりでLAライフを満喫していたので笑)
よく「HIPHOPはどうも好きになれない」という人いますよね。
言葉もわからない人にとっては特に、苦手意識のようなものがあって当然だと思います。
そういう人にHIPHOPの良さを伝えるのは正直、なかなかむずかしい。
(DJ HACKsでもHIPHOP紹介コーナーをやって頑張ってはいますが)
クラブに苦手意識があったり、食わず嫌い的な偏見がある人にクラブの良さを伝えるのがむずかしいのと一緒。
HIPHOPに苦手意識のある方にはぜひ本場であるアメリカ、特にLAに行ってみてほしい!
HIPHOPの盛んな街といえば、東海岸のNY (ニューヨーク) もそう。
本当、にくいほど、HIPHOPが超〜似合う街なんです笑
LAの開放的なライフスタイル、街中を走るオープンカー、ジャンキーな食文化も含めて。
(そういえばLAでは、不思議なことにEDMをクラブ以外で一度も耳にしませんでした。)
ぼくはHIPHOPがさらに好きになったので、LAに行ってよかったなって思いました。
普段なにげなく聴いていた音楽のいいところを、改めて知ることができた経験は本当に貴重でした。
音楽のよさに気づけることほど、すばらしいことはないです!
さて、今年も6月にアメリカのラスベガスで世界三大EDMフェス「EDC」が開催されます。
日本でも2016年に初上陸するとのアナウンスがあり、惜しくも延期になってしまったあのEDMフェスです。
LA旅行をきっかけに、海外の音楽シーンに夢中になってしまったぼくは、
このEDCの期間中にまたラスベガスとLAに1週間滞在することになりました!
(もうすでに航空券とホテルを予約し、現地にいる友達たちに連絡しました笑)
また6月に、今度はラスベガスのEDMシーンの現状について直接見てきたことをみなさんにお伝えできるかと思います。
「EDMが死んだ」という記事が広まっていますが、実際目で見ないと信じられないたちなので、ベガスに行ってきます!