AviciiがDJツアー活動引退にいたったワケ

2016.04.06

誰もが認めるEDMスターとして活躍していたAviciiが、なぜ引退を表明したのか。
これについて、海外サイト「mixmag」が興味深い考察を発表していたのでご紹介します。
AviciiはなぜDJツアー引退をすることになったのでしょうか?
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出典:facebook

Avicii引退のワケ

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出典:
mixmag

ダンスミュージックのメディアとして世界から支持されているmixmagに掲載された記事です。
題名は「FAST AND FURIOUS: WHY AVICII HAD TO RETIRE -A cautionary tale for all DJs-
日本語にすると、「なぜAviciiはDJツアー活動をやめなきゃいけなかったのか 〜すべてのDJに起こりうるお話〜」となります。
どうやら「誰にでも起こりうることが原因で、Aviciiは引退を表明したんだな」ということがタイトルから読み取れます。
結論からいうと、自身を極限まで追い込んで、身体的にも、精神的にも厳しい生活をしすぎたようです。

261週間にわたる約220ギグと2つのアルバム

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出典:YourEDM
Aviciiが今までに稼いだ額、みなさんは想像つきますか?
7500万ドル (これに110を掛けると日本円になります。笑) 以上、およそ80億円以上だそうです。
これだけ稼げたわけとして、DJで世界中を飛び回り高額のギャラをもらっていたのと、2つのアルバムを売り上げたことが挙げられるでしょう。
2012年1月から2016年1月までに期間を設定したところ、体を壊し手術した期間と2度にわたる療養期間をあわせても、約週1ペースでDJをしていたようです (220ギグ・261週間)。
週に1度、飛行機乗って国内・海外旅行に行くのと一緒w
長距離移動をするサラリーマンの方やアーティストの方にとっては、これが心身ともにどれだけ疲れることか気持ちがわかるでしょう。
しかも、ただ移動するだけではありません。
毎回、何千人・何万人と対峙してビッグクラブやフェスでDJをやっていたわけですね。
それだけでたくさんのプレッシャーを受けるはずで、ときにはつらい現場もあったでしょう。
その度にAviciiの場合は、お酒に走ってしまうタイプでした (お酒以外にも、、、)。
オーストラリアのフェスにDJしに行っていたとき、アルコール中毒で倒れ、病院に運ばれたニュースは世界中で話題となりました。
(その後、手術しなければならない事態に。。)

さらにそのハードスケジュールの中、デビューアルバムの『TRUE』と、セカンドアルバムの『STORIES』をリリースしましたね。
60時間も音楽スタジオにこもって楽曲制作を行う日もあったのだとか。
1曲つくる大変さに関しては、トラックメーカーにしかわからないものでしょう。
移動の飛行機の中でちょこちょこ進めて、やっとまとまった時間が取れたというときに一気にスタジオに入るという、休む間もない生活をずっと続けていたAvicii。
むしろ一旦この生活を離れた方が、またDJツアーや楽曲制作に戻れるのでは? というニュースでした。
もちろんライフスタイルの方も大事にした上で、ですね。
ハードスケジュールなのはAviciiだけじゃないはず!

世界中を飛び回るハードスケジュールをこなし、楽曲リリースもコンスタントに行っているアーティストはAviciiの他にもいますよね?
彼らはどうしているのでしょうか。

不安障害を告白したNicky Romero


Aviciiの他に、Nicky Romeroも2015年に不安障害に苦しみセラピストにかかっていたことを明かしています。

ラスベガスを拠点にしているCalvin Harris

一方、Calvin Harrisの場合。
彼はフェスにはあまり出ずに、ラスベガスのクラブ「HAKKASAN」を拠点に活動しているので心身ともに健康そうなイメージ!
実際、心に余裕があるからか、テイラー・スウィフトとのラブラブなセレブ暮らしをSNSでよく見ますね笑

スーパーハードワーカーなSteve Aoki

個人的に、世界中を飛び回っていて一番忙しそうなのは、Steve Aokiかなと思います。
彼はどうしているのでしょうか?
YouTubeチャンネルでは常にツアームービーをあげていますし、楽曲制作もコンスタントに続けています。
しかも「Dim Mak」という自身のレーベルオーナーも務めている上に、ファッションラインにまで手を広げている。
ここで、Steve Aokiの健康を保つ秘訣をご紹介したいと思います。

Steve Aokiは一切肉を食わない!?

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出典:Bmag
Steve Aokiといえば、日本でさえ何回も来ている印象があるし、今年もゴールデンウィークに来日しますよね。
5月7日(土)に千葉県の幕張、翌日8日(日)には大阪でギグがあります。
そんな彼はクロスフィット (CrossFit) という高い運動強度で行われるフィットネス・プログラムをずっと続けていて、食事制限もしているそうなのです!
食生活は野菜・魚中心で、肉類を一切食べないというから驚き!
ツアー先では、アテンドしてくれるプロモーターにその土地のオーガニックレストランに必ず連れてってもらうのだとか。
ソース: EDM.com

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ハードスケジュールのツアーで体を酷使しすぎたというのと、お酒を飲みすぎたというので、Aviciiは心身ともに壊してしまったというわけですね。
たしかに、毎週のように海外を飛び回ったり、60時間もスタジオに缶詰状態になったり、というのはかなり極端なケースだと思います。
そりゃお酒に逃げたくなって、心身ともに壊れてしまうのも不思議ではありませんね。
だからこそ一度その生活から離れてみると、また音楽制作やツアー活動に戻れるようになるかもしれませんね。

日本のクラブDJもお酒には注意!?

最後に、クラブDJをやっている身として、ひとつ思うことがあります。
全然Aviciiほどのスーパースターじゃないし、国をまたぐような移動もないし、数万人を相手にするようなギグもない。
でもDJを職業としている以上、週に何本もDJギグを行っていて、その度にお酒を大量に飲んでいる、俗にパーティーしてしまうというクラブDJの方は少なくないと思います。
日本のDJも、連日のお酒の飲み過ぎについては考えたいところですね。
Aviciiの例は参考にはなりづらいかもしれませんが、教訓にはなると思います。
お酒が好きな人はもちろんそれでいいと思いますが。。
いつも思っていることですが、DJが世間に職業として認められるためには、「DJってお酒ばっか飲んで毎日パーティーしてるんでしょ」みたいなイメージをなくす必要があるのではないかと思います。
実際、お酒を飲む仕事=水商売っていうのが、日本の世間が思うイメージなのはたしか (水商売を否定するわけではありませんが)。
酔っ払っている人を”プロ”として認めるのは、正直だれが見ても難しいですよね。
それよりもSteve Aokiのように、「実は毎日体をトレーニングしていて、食生活も気をつけてます。」といった方が”プロ”じゃないですか?

DJは本来、お客さんに憧れられるような存在

大阪に、HIROTO DA YANKEEさんという、ぼくが尊敬するレジェンド的なDJさんがいます。
普段はなかなか会えない方なのですが、運良くたまたまお話させてもらったときにいろいろと衝撃的な話を伺いました。
HIROTOさんは20歳の頃からお酒も飲まなかったそうです。
そして体を鍛えて、日々トレーニングをしています。
「DJがお客さんに憧れられるようにならなきゃ」
「そのために体を鍛えるし、そのためにかっこいい洋服・アクセサリーも身につける。」
「そしたらお客さんもそれを真似してオシャレになって、クラブもオシャレな存在になる。」

同じクラブでDJする人間として、この言葉が深く胸に刺さったのを覚えています。
HIROTO DA YANKEEさんに教えていただいた教訓話の続きは、またちがう機会にみなさんにご紹介したいです。
「今日もお酒飲みすぎたー」みたいなDJの投稿をSNSで見ると、「この人DJの価値を自分でわざと下げたいのかな、、、」と冷たい目で見てしまいます。
自分もお酒を飲み過ぎてしまう日は極たまにありますが、絶対みんなが見るSNSでは書かないし、そういう一面は見せなくていいものだと思ってます。
DJと名乗っている人は、そこらへんの足並みを揃えたらもっとみんなでよい環境をつくれるのになっていつも思います。
(いつかDJ HACKsがもっと影響力のあるメディアになったら、堂々と書こうと思っていたネタをこのタイミングで投下していまいました笑)
ソース1: mixmag
ソース2: YourEDM