世界でも活躍する日本人DJ・プロデューサーが提唱する「BASS HOUSE」とは?

2016.07.07

BASS HOUSE、ダンスミュージック好きの皆さんなら「なんか最近よく耳にするんだよな」って言葉ですよね。
この記事では「BASS HOUSEって実はもっと幅広い音楽を指す!?」という切り口で、おすすめ曲とともにBASS HOUSEについて解説していきます!
今回は特別に、BASS HOUSEの第一人者として、楽曲プロデュースをしながら世界各地に飛び回り、HOUSEのすばらしさを日々伝え続けている日本人DJのKentaro Takizawa (瀧澤賢太郎) さんに解説していただくことに!
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出典:IBIZACLASS
はじめまして、瀧澤賢太郎 (Kentaro Takizawa)と申します。
DJ HACKを日頃見させてもらってますが、今回はゲストライターとして登場させていただきます。
初めましての方も多いと思うので簡単に自己紹介をすると、ハウスというジャンルの音楽を軸に、1990年代後半からDJとしてのキャリアをスタートしました。2003年にはデビュー盤EP、その後avexをはじめ色々なメーカーからオリジナルアルバムやリミックス、プロデュース作品などをリリースしてきました。最近ではblock.fmというインターネットラジオ局で「瀧澤ハウス道場」という番組を担当したり、”BASS HOUSE”というジャンルの音楽を日本で広めたり (日本で初めて提唱しました) しています。皆さんの知っているであろうDJでいうと、いまや全国のフェスやクラブで活躍するTJO (10年来の仲) やBABY-Tともわりと長い付き合いで、彼らのちょっと年上のお兄さんという感じでしょうか。ここで説明しきれなかった私の活動やプロデュース経歴はこちらのWikipediaをご覧ください。

BASS HOUSEとは?

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出典:YouTube
さて、僕が提唱している「BASS HOUSE (ベース・ハウス)」についてご紹介しましょう。

1.) 世界で呼ばれているBASS HOUSEと、瀧澤の唱えるBASS HOUSEは少し違う

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出典:facebook
EDM好きな方やDJ HACKsをご覧の方はもしかしたら、”BASS HOUSE”というと最近流行りのJauz (ジョーズ) あたりのBASS MUSICのアーティストを想像するのではないでしょうか?(たとえば以下のような音楽)

さらには、Jauzを自身のラジオ番組で紹介した、みんな大好きOliver Heldens (オリバー・ヘルデンス) にたどり着くと思います。

さらにさらに、世界で今BASS HOUSEと呼ばれているものはLow Steppa (ロウ・ステッパ) のレーベル「SIMMA」の音源や、SindenやAC Slater (Tchamiのプロダクションにも参加) がリリースするレーベル「Night Bass」あたりの音源を指すことも。

そうなると、「”BASS HOUSE”ってFUTURE HOUSEやBASS MUSICなの!?」と思われるでしょうが、僕の解釈は少しちがいます。
簡単に言うと、僕は2010年以降にリリースされたHOUSE度の高い新しい音源の総称を”BASS HOUSE”と呼んでいるのです。「これがBASS HOUSEだ!」というミックスを以前つくりましたので、ぜひ聴いてみてください

2010年以降のダンスミュージックは、実に多様な音楽が混在しています。例えば、EDM以降にHOUSEらしさが強調されたFUTURE HOUSE (フューチャー・ハウス)。また、低音が強調された最近のDEEP HOUSE (ディープ・ハウス) やBPMの遅くなったPROGREASSIVE HOUSE (プログレッシブ・ハウス)、マイルドになったBASS MUSIC (ベースミュージック)、HOUSE度が高くなっているINDIE DANCE (インディー・ダンス)。そして、最近注目度の高いTROPICAL HOUSE (トロピカル・ハウス)。僕はこれらすべてに共通項を感じたのです。
また、BASS HOUSEは1980年代の初期の打ち込み音源や1990年代のクラブシーンのレジェンドたちによる作品 (旧譜) とも相性がよく、
ジャンルレスかつ新旧関係なくタイムレスに楽しむことができます。そんな共通項のある新ジャンルを「BASS HOUSE」と呼ぶようにしました。
EDMの中でもたくさんのサブジャンルに分かれていて、DUB STEP (ダブステップ)、MELBOURNE BOUNCE (メルボルン・バウンス)、TRAP (トラップ) などがあります。その総称をまとめて”EDM”と呼ぶように、それに似た感覚で、2014年頃からTJO、BABY-T、DJ SAZANAMIなど仲間のDJとともに総称として”BASS HOUSE”と呼び始めたのが最初です。
*2014年にBASS HOUSEについての説明をBLOGに書いたので、あわせて読んでいただけるとわかりやすいかもしれません。

2.) ヨーロッパ発がポイント

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出典:TABIKOBO
こちらもかなり大事なポイントです。
僕の認識だと音楽の新しいトレンドってたいてい、イギリスで注目され、その後アメリカに渡り巨大なムーブメントに膨れ上がる印象があります。したがって「ヨーロッパ発」ってポイントは極めて重要で、UKチャートのTOP10にはDisclosure (ディスクロージャー) をはじめ、地元のダンスミュージックベースで活動しているアーティストや今日本で旬なKygo (カイゴ) などもすでに1年前からランクインしていました。また、いわゆるPOPSからMinistry Of Sound (ロンドン最大級のクラブ・音楽レーベル) やSpinnin’ Records (“S”のマークでおなじみのEDMの巨大音楽レーベル) の曲も軒並みチャートインし、まさにアンダーグラウンドもオーバーグラウンドも混在していてるのがUKチャートです。
そして、イギリスの歴史上、Ground Beat / Acid Jazz / Rave / Drum & Bass / 2Step / Broken Beatsなど、さまざまなミュージックカルチャーが産まれ続けていて、そこに共通してるのがBASS MUSICの部分なのです。当然、世界的なミュージシャンもたくさんいて、そこらへんの影響も今の若いクリエイターのセンスに繋がっていると思います。BASS HOUSEの「BASS」の由来はそこから来ています。

BASS HOUSEのイケてるおすすめ曲 12選

さて、ここまでざざっとBASS HOUSEのことを書きましたが、次はBASS HOUSEのオススメ曲をご紹介します。
全てフロアヒットしている曲なので、これを機に触れてみてください。

1.) Sweet Lovin’ (Re-Edit)

アーティスト: Sigala

2.) Special

アーティスト: Billon feat. Maxine Ashley

3.) One, Two

アーティスト: Fabich

4.) Drums Re Rockin (The VIP)

アーティスト: Low Steppa

5.) Show Me

アーティスト: DJ Zinc

6.) Make Your Move

アーティスト: Croatia Squad & Lika Morgan

7.) Shades Of Grey (Nora En Pure Remix)

アーティスト: Oliver Heldens & Shaun Frank ft. Delany Jane

8.) Missing You

アーティスト: Tchami feat. AC Slater & Kaleem Taylor

9.) Magnets (A-Trak Remix)

アーティスト: Disclosure ft. Lorde

10.) Luv U Giv (Shift K3Y Remix)

アーティスト: Tommy Trash

11.) Sky High (DubRocca Remix)

アーティスト: NVOY feat. Youngman

12.) Into You

アーティスト: Odd Mob feat. Starley

瀧澤賢太郎おすすめのアーティスト: Gorgon City

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出典:BB Records
そんなBASS HOUSEの中でもイケてるアーティストを挙げるならば、ロンドン出身の2人組・Gorgon City (ゴルゴン・シティー) ですね。彼らは2013年にデビューのハウス・デュオで、”第二のDisclosure”とも呼ばれています。最近の日本での活躍はというと、2015年のULTRA JAPAN、2015年のフジロックに出演しました。今年もフジロックに出演が決まっています。BASS HOUSE界隈でとてもイケてるデュオなんで、ぜひ覚えてみてください! Gorgon Cityの代表曲もあわせてご紹介しておきましょう。

1.) All Four Walls

アーティスト: Gorgon City ft. Vaults

2.) Go All Night

アーティスト: Gorgon City ft. Jennifer Hudson

3.) Ready For Your Love

アーティスト: Gorgon City ft. MNEK

DJ HACKs的まとめ

いかがでしたでしょうか。
BASS HOUSEっていうと、ぼくも最初に思い浮かべるのは最近流行り始めたJauzやAC Slaterのようないわゆる”ブウォンブウォン”したベース音を鳴らしたハウスミュージックでした!しかし瀧澤さんのお話によると本来、BASS HOUSEはもっと広義の意味あいがあるんですね。楽曲制作の世界もここ数年でだいぶ進歩し、以前よりも音圧をさらに出せるようになり、さらに精巧な曲作りができるようになりました。それが瀧澤さんの”2010年代以降”という定義文に現れているのかもしれません。ポップな要素であったり、時代にあうような新しい要素を取り入れたりするものの、伝統的なクラシックのハウスマナーを守り続けているのがBASS HOUSEなのではないでしょうか、と思います!(まじめw)
今回ゲストライターを担当してくださった瀧澤さん、皆さんの知っているところでいうと、浜崎あゆみやglobeの楽曲のオフィシャルRemixを担当した経歴があり、日本のハウス・ミュージックシーンの第一線をいっている方です。
DJ HACKsといえば、ミーハーな切り口で流行りの”オーバーグラウンド”的な音楽を取り上げがちですが、たまにはこのように伝統的なHOUSEの世界に触れてみたり、皆さんが普通の生活をしていたら耳にしないような”アンダーグラウンド”的な音楽を紹介したりしたいと思っています。”いいものはいい!GOOD MUSICをお届けする!”という視点で、これからも音楽情報を発信し続けたいと思っています!

Gorgon City 来日公演
今回ご紹介したGorgon City (ゴルゴン・シティー) が今週金曜日に来日します!
2016年7月8日(金)に新たにオープンしたヴェニュー「Sankeys TYO」(代官山AIRの跡地) にゲスト出演する予定です。
今回の来日公演は瀧澤さんもDJとして参加するので、ぜひ興味のある方は参加してみてください!
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当日のDJは日本を代表するEMMAさん (2015年のULTRA JAPANメインステージに出演) も出演予定で、世界中の最新のHOUSEからクラシックなHOUSEまで楽しめるパーティーになりそう!
2015/7/8(FRI)
@代官山Sankeys TYO
BASEMENT:
GORGON CITY (from London)
DJ EMMA (NITELIST MUSIC | MALAWI ROCKS)
DJ KYOKO
Licaxxx
TAPROOM:
KENTARO TAKIZAWA
TP
Gohlem
House Monkey
IKUKO
OPEN: 10PM
¥3500 Door
¥3000 w/Flyer
¥2500 Under 23
¥2000 Before 11:30 PM
http://www.sankeystokyo.info/
そんなこんなで”BASS HOUSE”界を代表して、瀧澤賢太郎がお送りさせていただきました!
僕の名前を見かけたらぜひパーティーにも遊びにきてみてくださいね~!
とびっきりのBASS HOUSEをお届けします!
では、またフロアで!