トランスの本場・オランダの「ASOT」を見に行ってきて体感したこと

2016.03.16

EDMという言葉ができる前から存在する、”トランス”というジャンル。
昨年新木場ageHaで開催されたトランスのイベント「velfarre × ageHa 2015」では、トランスファンで超満員になるほど。
今でも不動の人気を誇るトランスですが、本場はヨーロッパのオランダです。
トランスシーンの総本山であるオランダの「A State Of Trance」を見に行ってきた感想をお伝えしたいと思います。
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トランスの本場・オランダ

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自己紹介をはじめにしておきますと、私は東京を拠点にトランスをプレイしているDJ Rinalyです。主に新木場のageHaや渋谷のWOMBでDJしています。DJプレイの他にも、楽曲制作に日々取り組んでいて、現在オリジナル楽曲を2曲配信しています。

日本でさらにトランスのすばらしさを広めたいと思い、トランスの本場・オランダに行ってきました!

トランスとは?

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出典:FACTMAG
まずは、トランスについて簡単に説明します。
私にとってトランスは、みんなを笑顔にして家に送り返す音楽だと思っています。
幸福感溢れるトランスを聴けば、日常の嫌なことをも忘れさせるくらい心が解放され、笑顔になることができる。
トランスは、BPM (曲の速さ) 138〜140のリズムで、うねるような旋律を奏でる音楽です。
このような説明をする方がほとんどで、もちろんトランスの説明になっています。
しかし、トランスシーンのレジェンドであるFerry Corsten (フェリー・コーステン) はこう言っています。
「トランスっていうのはテンポじゃないんだ。メロディーが作り出すエモーションこそがトランスであり、ビートやテンポではエモーションは作り出せない。それができるのはメロディーだけだ。」
たとえば、BPM132くらいのテンポがやや遅いトランスもあるし、EDM寄りのトランスもあるんです。
Aly & Filaの動画がおすすめなので、これを見てトランスのイメージを沸かせてみてください。

トランスの代表的アーティスト

トランスの創設者ともいえるArmin van BuurenやTiesto、Ferry Corstenが代表的アーティストとして挙げられるでしょう。
他にはPaul van Dyk、Markus Schulz、Gareth Emery、Aly & Fila、Andrew Rayelなどがいます。

トランスの代表的アーティスト
・Armin van Buuren
・Tiesto
・Ferry Corsten
・Paul van Dyk
・Markus Schulz
・Gareth Emery
・Aly & Fila
・Andrew Rayel

オランダ国王もトランス好き!?

オランダという国が、いかにトランスを愛しているかを証明する有名な出来事があります。
2013年にWillem-Alexanderという新国王が即位した記念式典があったのですが、そこでArmin Van BuurenがDJプレイを行ったのです!

日本では考えられないほど、オランダ全体でダンスミュージックが深く根付いています。
国民がダンスミュージックを愛するだけでなく、国王までもが熱狂しているんですからね。
日本にオランダのDJが来日する時は、オランダ大使館がサポートしてくれますし、国全体で音楽を大事にしているのを感じます。

A State Of Tranceに行ってきた

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2016年2月27日(土)、私はオランダのユトレヒトで開催された「A STATE OF TRANCE」というフェスに行ってきました!

A State Of Tranceとは?

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出典:YouTube
さて、私が行ってきた「A State Of Trance (ASOT)」の話に移りたいと思います。
「ASOT」とは、EDMファンの皆さんならよくご存知のArmin van Buuren (アーミン・ヴァン・ブーレン) がパーソナリティを務めるトランスのラジオ番組のことです。
「ダンスミュージックの番組では世界一有名」と言う人もいるくらいで、15年近く毎週放送されている由緒あるラジオプログラムなんです。
「Armada Music」の傘下レーベルとしても知られています。
そして、ASOTは「A State Of Trance Festival」というフェスも開催しています。

ULTRA MUSIC FESTIVALを始めとする、世界最大級のEDMフェスでも、サブステージとしてASOTがホストを務めるステージがありますよね。
それだけ世界中にASOTのファンがいて、注目されているレーベルなんです!


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「DJ Mag TOP 100 DJs」という世界の人気DJランキングでも、上位にランクインしているのはオランダ人が多いですよね。
おもしろいことに、オランダの駅にはピアノが置いてあって自由に弾くことができるし、飛行機内ではオランダ人DJのミックスを聴くことができる環境。
自由で好きなことにのめり込める環境が素晴らしい音楽を生んでいるのかもしれません。

A State Of Trance 2016

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メインステージは、Arminの時間にはキャパオーバーで入れなくなるほどの混雑。
他のフロアもまんべんなく人が溢れていて、EDM寄りなBigroom Tranceも、Psychedelic Tranceも盛り上がっていました。
終盤に近づき盛り上がりが最高潮の中、なんとPaul van Dykがプレイ中にステージから落下する事故が起こりました。
しばらくするとヘリコプターが到着し、緊急搬送されるという異例の事態に。
会場は心配の声でザワつきながらも、ArminのVinyl Setまで大人しく待っていました。
Arminの出番が始まる04:45にスクリーンに映し出されたArminからのコメント。
「メインフロアは開催中止、しかし他のフロアは予定通り続行する」とのこと。
メインフロアにいた大勢のトランスファンは拍手をし、他のフロアへと流れていきました。
現在Paul Van Dykの容態は安定していると発表されていますが、あの時は正確な情報がわからず、みんなが彼の無事をただただ祈っていました。
メインステージは残念な終わり方にはなってしまいましたが、とても素晴らしい時間でした!
トランス一色の空間にいられたことが幸せで、私はトランスが大好きなのだと改めて実感させられました。

ASOTに行って思ったこと

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1.) 音楽は世界をつなぐ!

ASOTに行ってきた感想の1つとして、いろんな国の人を受け入れてくれる優しい雰囲気がありました。
おかげで日本人の私もフェスの一部になれた感じがありました。
日本のフェスでは「日本人だけで楽しければ良い」という雰囲気を個人的に感じることがありますが、本場のオランダではトランスの力で会場が1つになり、みんなが純粋に音を感じているという空間を目の当たりにしたのです。
あとは日本と比べて年齢層が幅広い。
若い人ばかりでなく、年配の方も多くいて、みんなが音を楽しんでいました。
前の人を押したりなどもなく、マナーの良いお客さんばかりだったので、とても気持ち良く参戦することができました!
トランスの本場・オランダはアーティストや音楽に対するリスペクトがある、というのが印象に残っています。

2.) 音と連動するレーザー、音楽の迫力がすごい

YouTubeでライブ映像を観ながらずっと憧れてた会場、実際に足を運んで生で観てみると迫力が全然ちがいます。
まず演出面で、レーザーの数に圧倒され、音響の良さがすごかったです。
国がダンスミュージックを推しているだけあって、規模がそもそもちがう。
音のバランスも各フロアとても良く、ASOTの世界観に浸ることができました。

トランスの根強いファンが多く、衰え知らず!

オランダでも、日本と同じように一番盛り上がっているシーンはわかりやすいEDMのようですが、トランスは根強いファンが多く、常に盛り上がっているジャンルだそうです。
トランスとEDMは近いものがあり、幅広い層に愛されていました。

まとめ

日本におけるトランスの人気は、2000年から2002年あたりが全盛期と言われています。
近年では正直、メインストリームと言えるようなシーンではなくなっています。
しかしトランスは、その独特な音楽性が人々を魅了し、一度好きになると深く愛される音楽だと思っています。
事実、日本以外の国では”ダンスミュージックの1つのスタンダード”として、数万人規模のフェス、またはアーティスト単体のコンサートも行われているほどで、幅広い層に受け入れられている状況があります。
最近の日本でもEDMムーブメントにより、アップリフトな音楽がフォーカスされ、日本でもトランスの人気がまた盛り上がってきていることを肌で感じています。
これからもトランスという音楽は、たくさんの人に支持されていくでしょう。
オランダのASOTに行った理由の一つとして、”トランスのすばらしさを日本人に広めたい”という思いがありました。
私は現在日本で、”EDM × トランス”のパーティーを立ち上げたり、クラブの現場でDJをしたり、オリジナル楽曲を作ったりというアプローチを通して、トランスのすばらしさを日々訴えかけています。

3月20日(日・祝前)には、昨年アゲファーレで超満員の中ヘッドライナーを務めたFerry Corstenが再び来日します!
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さらにまた近日中に、トランス好きのみなさんが歓喜するような大きな発表がありますので、ぜひ楽しみにしていてください!