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2015.06.28(Sun) DJ HOKUTO コラボ企画

【スパチューコラボ企画第5弾】DJ HOKUTOが語る「日本のクラブシーンは可能性に満ちあふれている!」

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東京・渋谷T2で毎週火曜日に開催されている人気パーティー「SUPER TUESDAY」とのコラボ企画が誕生!
DJ HACKs × SUPER TUESDAY 第5弾

これまで4月から2週間おきに公開してきたスパチューとのコラボ企画も今回が最終回!
第5弾では、DJ HOKUTOさんが登場。

日本国内だけでなくヨーロッパを中心とした海外のクラブでも活躍している誰もが認める日本トップDJが、自身の音楽観、そして日本のクラブシーンについて語る!

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現役トップDJの頭の中をのぞく!DJ HOKUTO 編

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➖➖➖それでは、コラボ企画第5弾、よろしくお願いします!まずは読者の皆さんに簡単な自己紹介をしていただけますか?

DJ HACKsの読者の皆様、こんにちは。DJ HOKUTOです。

簡単な自己紹介をさせてもらうと、東京出身で都内を中心に日本全国を始め、海外は特にヨーロッパのオランダ・アムステルダムを中心にDJしています。
ヨーロッパ主流の「ECLECTIC (エクレクティック)」というDJスタイルがあり、最新の曲はもちろん素晴らしい曲をジャンル関係なく織り交ぜ、かつグルーヴをキープしながらスクラッチやインスト、アカペラなどを自由自在に使いこなしながらミックスしプレイします。そのスタイルを取り入れ、日本を始め世界の現場で体現しております。
また、都内はレギュラー出演するものから、自分で「ECLECTIQUE (エクレクティック)」というパーティーも開催しています。

6度目のヨーロッパDJツアーを終えてみて

5.24 SOCCER BELGIUM

➖➖➖DJ HACKsのゲストライター記事でも取り上げさせていただいた、HOKUTOさんの2014年秋のヨーロッパDJツアーは合計5ヵ国を回るものでしたよね。今回2015年5月のツアーは合計8ヵ国ということでしたが、今回のツアーで初めて感じたことってなんでしたか?

今回初めてDJした国はイタリアのナポリ、スペインのイビザ、アラブ首長国連邦のドバイ&アブダビの3カ国でした。

DJやクラブ的な話はあとで話すとして、特に衝撃的だったのがドバイ&アブダビ!
人生初の中東だったので、とにかく見るものすべて、聞くものすべてが衝撃的でした。
自分はアメリカ、アジア、ヨーロッパは何十回も行っているので、どんな感じか自分なりにわかっているつもりですが、中東は本当に未知の世界で同じ地球上でも全然ちがうんだなーって思いました。

イメージ通り、街はとにかくお金の溢れてる感が半端なく、ドラエもんの未来の世界に来たみたいw
でも、それとは対照的な部分も実もすごくある。何より国の掲げている宗教がイスラム教なので、ルールや常識などが欧米。アジアとはまったくちがう。
ちなみに、物価がびっくりするくらい高いですが、唯一安いのがガソリン。笑(1リットル=60円!)
とにかく興味津々にならざるを得ない国でした!くわしくはDJ Hacksでも取り上げてくれている、自分の今回のヨーロッパツアー記を読んでくれたらと思います。
ということで、今回のツアーで初めて感じだことは、改めて世界は広く、まだまだ未知が溢れているんだなーってとこです。

5.25 AMSTERDAM

➖➖➖ヨーロッパ各国ごとでもクラブシーンってちがうと思うのですが、それぞれの国のクラブの特徴を簡単に教えていただけますか?

これは難しい質問です。笑
本当にジャンルやパーティーによって全然ちがうから一言ではまったく言えないけど、自分の経験してる範囲で答えます。

自分が回しているパーティーは、大きく分けると、HIPHOP / R&Bなどのいわゆる”URBAN系パーティー“と、”ビルーボドチャートTOP40のパーティー“。(その中でもかなり玄人向けだったり、一般向けだったり色々あるけど。。)

ただ、自分が回すところはそうですが、本当にヨーロッパのクラブシーンは飛び抜けて発展しているので、休みの日にはネットチェックしてちがうジャンルのパーティーにガンガン遊びに行きます。
その中で自分が感じるヨーロッパのクラブ(お店)は、日本のクラブのようにこの店はこんな音楽、この店はこんな音楽みたいな分かれ方ではなく、曜日によってジャンルが全然ちがうというお店が非常に多い。

要は、同じ店でも曜日やイベントによって全然音楽がちがう。だから、もちろんその日によって客層もちがうんだけど、なぜか面白いことに、好きなジャンルのパーティーにしか行かないかと言うと、実はそうでもないようにも感じる。
皆が当てはまることでもないんだろうけど、その人が良いと思う音楽はひとつではなく、一緒に行く友達や気分によっていろんなジャンルのパーティーに行く人がいっぱいいるように感じました。

話してるうちに質問と答えがだいぶズレましたが 笑。 
ひとつ言えるのは、国ごとに関わらず、ヨーロッパのクラブは本当にそれぞれオリジナリティーを追求していて、同じようなお店はひとつもないし、何より店作りに凄くこだわりを感じる
音楽以外のそういうクラブの雰囲気の部分も、ヨーロッパのクラブ周りの楽しみ方のひとつとして挙げられると思います。

5.24 CARRE BELGIUM 5

➖➖➖今回のツアーではどのようなジャンルの音楽を流していましたか。ヨーロッパの今流行っている曲ってなんですか。可能であれば実際にかけたプレイリストも少し公開していただけるとうれしいです。

繰り返しになりますが、自分がヨーロッパで回したパーティーは、ほぼHIPHOP / R&BのURBAN系。たまにTOP40といった感じです。
URBANといってもHIPHOPだけではなく、R&B / DANCEHALL / REGGAETON / TRAP / TWERK / MOOMBAHTONなどブラックミュージック全般です。特にDANCEHALL / REGGAETONの人気は永久不滅感を感じるw
(ちなみに、オランダ・アムステルダムのHIPHOPパーティーはかなり濃いし、90’sのパーティーなどもあったりと幅広い。)

TOP40のパーティーは、基本ビルボードのトップチャートをメインにしたパーティーで、要はオールジャンルで皆が知っているPOPS / ROCK / HIPHOP / HOUSEなどなど。
でも、ビルボードチャートを見てもらえればおわかりの通り、HIPHOPが7割くらいを占めているわけで、日本のオールジャンルの感覚で考えるとかなりヒップホップ多めなんです。
一番フロアが大合唱だったなーって思うのは、

・FETTY WAPの『My Way』『Trap Queen』

・Major Lazerの『Lean On』

Uptown Funk

O.T.Genasisの『CoCo』もあいかわらず爆発だし、DrakeやChris Brown全般もウケがいい。要は、新しめなコマーシャルソングは皆大好物。
Rihannaの『Bitch Better Have My Money』は今一番聴きたい感がすごかった。(日本が誇るレッドブル世界チャンピオンDJ SHINTAROのRemixもバッチリウケた!)

ズバリ!日本人のDJはヨーロッパで通用するか!?

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➖➖➖単刀直入にお聞きします!!日本のDJは世界のクラブで通用しますか?また、HOKUTOさん自身がヨーロッパでDJをする際に気をつけているポイントを教えてください。

うーん。。DJによります。笑
でもひとつ言えるのは、どれだけネットをチェックして世界の音楽情報を集めたりしても実際に見てみないとわからないと思います。
通用するであろうDJは、日本内でも外国人(アメリカ人、ヨーロッパ人)が多いパーティーで、その人たちがどういう曲が好きかを実際プレイしてわかっているDJだと思います。

何度も言いますが、そういうお客さんをロックする経験を積んでいないと、情報だけでは絶対に難しいと思います。その経験値は絶対に大事。
自分が気を付けているのはどこでもそうですが、「とにかく皆に楽しんでもらいたい!」という気持ちに尽きます。そのためのアイデアだったりミックスだったりスクラッチだったり。
あと、その国々の曲も結構かかるので、そういう曲もかけるようにしています。
言葉は理解不能 笑。でもガンガン歌うのでDJしていてメチャクチャ楽しい!

DJ HOKUTOの”音楽魂”に迫る

DJ HOKUTO A-photo_2015

➖➖➖長いキャリアの中で、HIP HOPというジャンルがベースにあったかと思います。今回のヨーロッパを終えてみて、今のHOKUTOさんの感じている”HIP HOP観”のようなものをお聞かせ願いたいです。HIP HOPに対してどのような想いを持たれていますか?

そういうイメージを持たれている方いらっしゃるかと思いますが、実は、HIPHOPにこだわっている気は一切ないですよ
HIPHOPが一番良い音楽だと思っているわけじゃないし、”良い音楽は良い”って本当に思ってるだけ。
それがきっとたまたまHIPHOPに多かったり、スクラッチ等の技術プレイが好きだから、それを表現するためにHIPHOPが適していたってことだと思います。
若い頃は「HIPHOPが一番でしょ!」って思っていた頃もあったけど。笑
でも元を正せば、中学生の頃はギターをやっていて完全にロック君だったし。

ヨーロッパにいって、HOUSE / BASS MUSIC / LOUNGE MUSICなどいろんなダンスミュージックがさらに好きになって思うことは、ヨーロッパの人がいろんなジャンルのパーティーに行くようなライフスタイルがすごく魅力的で、そういう自由なマインドで好きなものを探求するってことが、自分にとってのHIPHOP魂かなと。笑

海外を回ってみて、日本のクラブシーンに一言

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出典:fastdecals.com

➖➖➖先日、風営法が衆参両院で可決されやっと改正されることとなりました。1年後の施行でいよいよクラブシーンも大きく変わっていくとされています。HOKUTOさんは、今後の日本のクラブシーンがどうなっていくと思いますか?また、どうなっていってほしいと感じていますか?

日本もいよいよ法律が改正され、2020年の東京オリンピックに向けて外国人ももっと日本に増えるわけであります。
法律が改正される事で謎に「踊れない国」からやっとまともな国になろうとしています。
その上で自分の立場や知識経験が、祖国ニッポンにとって素晴らしいクラブシーンになって行くための一端を担っていけたらと本気で思います。

(世界の全部はまだ見ていないけど)いろいろな国を行ってみて思うのは、この日本のクラブシーンは本当に素晴らしい歴史があり(素晴らしい先輩たちのおかげ)、音楽に対する知識や遊び方はいろいろなシーンがあるにせよ、本当に素晴らしい。まだまだ可能性に満ちあふれた国だとつくづく思う。
日本のクラブシーンがどうなっていくかは自分があーだこーだ言えませんが、こうなってほしいという点においては、今以上にこだわりがあって個性豊かでオリジナリティー溢れるクラブやパーティーがどんどん増えてくれたらいいなと思います。
みんな同じじゃつまらないし、もっと自由にそれぞれの感性をもろに出して、それを感じてくれるシーンになったら最高。
世界に誇れる日本のクラブシーンを、さらに最高な文化にしていきましょー!

➖➖➖世間のDJへの関心が大きくなっていく中で、DJを始めたいという人がどんどん増えていくと思います。そういう人たちへ向けて、なにかアドバイスをいただけますか?

多くの人が音楽やDJに興味を持ってくれることはとても喜ばしいことです。
でもクラブで回したてのDJには、クラブでDJする=お金を払っている人の前で回すのはそれなりの責任があることをわかっていてほしいです。
つまり、音楽やクラブっていうものを深く探求してほしいということ。(最近、中途半端なDJが多い!)

遊びや趣味なら文句は言いません。
自分からひとつ言わせてもらうなら、好き嫌いせずいろんな音楽を聴いて、そこから自分が好きなものをDJで選曲してくれたら良いな
さっきも言ったけど、皆一緒じゃつまらない!
知り合いの息子の話になりますが、彼は小学校卒業にあたり将来の夢について考えるという宿題があり、夢がDJになりたいってことで、DJについていろいろと質問されました。
その子が将来本当にDJになるかは別として、きっとその子は今、寝ても覚めてもDJのことを考えているんだろーなと思う。
要はDJでもなんでも、やりたいならそんくらいの情熱を持ってやろーってことです!

最後に: スパチューってどんなパーティーですか?

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➖➖➖最後に、HOKUTOさんの感じているスパチューの魅力を教えてください。

スパチューは最高です 笑。
もちろん、今一番勢いのあるT2 SHIBUYAというお店でやっていて、たくさんの人が来てくれてるわけなんですが、本当にパーティー感が素晴らしい。
皆歌うし、ぶちあがってるしで、パーティー感では負ける気がしません。
そして何よりスパチューチームの楽しんでパーティーを作っているパワーと、DJのクオリティーが最高。DJは本当に最強メンツです。
まだ来たことがない人は、ぜひ来てみてください。きっとやられます。
We are the best! さんきゅーそーまっち!!

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WRITER
DJ HOKUTO
日本は東京を始め全国区、国外はヨーロッパを中心とし、特にアムステルダムで活躍するDJ/SOUND PRODUCER。数々の有名DJ/PRODUCERを輩出したアムステルダムダンスシーンで主流のスタイル、「ECLECTIC」を日本で最初に体現し広めている。現場主義を一貫し、DJを始めた当初から幾度も渡米。日本だけでは得られない経験を多く積み、DJには絶対的に必要な感とクラウドが忘我する程のグルーヴを創る芸術的なMIXセンスを培う。アメリカからアジア、アジアからヨーロッパへと数々のツアーを周り、常に未知の場所でのプレイに挑戦してきた。今では国・人種問わず必ずクラウドに感動と興奮を抱かせるDJとして、世界中のパーティ好きに愛されている。「現場でDJする時は、常にクラウドが主役で、常に心の底から楽しんでもらうことを一番に考えているよ。」1998年、19才の時に一斉を風靡したカルチャー誌Fineの全国ツアーイベントで、ツアーDJに抜擢され一躍注目を浴び、全国区で活躍。その後様々なメディアに出演し、2006年から3年間INTER FM(76.1MHz)にて毎週LIVE MIXを配信。当時世界中で人気のあったアーティストAMERIEから共演を依頼される程、その頃からMIXの評価が高かった。そのアーティスト性を持って、メジャーレーベルからMIX CD、コンピレーションアルバムの監修など、計6枚をリリースし、音専誌に多く取り上げられた。現在でもハワイの人気ラジオステーションFM BOMB(102,7MHz)にて、MIX音源を定期的に配信している。2008年からは音楽制作にも取り掛かり、自身の音楽プロダクション「YAMATO BEATS」を設立。数々の楽曲提供、アーティストのプロデュース、リミックス音源をリリース。彼に憧れて多くのDJが集まり、DJプロダクション「ZIPANGSTAR」を設立。東京都内の主要クラブにて彼を師と仰ぐDJ逹が日夜プレイしている。2010年から行っているヨーロッパツアーは、クラウドだけでなく現地のDJからも多くの賞賛を得て、3年後には世界が注目するアムステルダム最大のダンスミュージックの祭典「ADE」に出演する。 2013年には、アメリカ西海岸最大のレコードプール「CLUBKILLERS」で、日本人唯一のオフィシャルDJに就任し、アジア地域でも大きな役割を果たしている。常にDJとしての役割を考え表現する姿は、日本を代表する日本人アーティストとして世界に誇るべき人物である。
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